Dualit
toaster
多様性を求められる時代。
家具や家電にも多くの機能が求められるようになり、ひとつの動作に限られるプロダクトは段々と姿を消しています。
「それしかできない」ではなく「それだけを突き詰めた」プロダクト。
たった一つを貫く美学は一般には受け入れがたいのかもしれません。
本日紹介させて頂くのは、だからこそ魅力的な究極の一台。
単機能への飽くなき探求
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今回ご紹介させて頂くのは英国の業務用電気調理器具メーカー“デュアリット Dualit”のトースター。
クラシカルなフォルムを持つ不朽の名作として知られる逸品です。
1945年、イギリスで創業されたデュアリット。
創業者であるマックス・ゴート・バートンが開発した2連式電熱ヒーター「Dual-light electric fire」が社名の由来です。
初期に作られたこのヒーターを用いた2スロットトースターはイギリスの様々なレストランやホテルなどで使われていたそう。
その評判はイギリス中に広がり豪華客船クイーンエリザベス2号でも使用されるほどでした。
1970年代にはトースターとしての機能だけではなく、高いデザイン性も注目されることに。
ジョン・ルイスやフォートナム&メイソン、ハロッズなど、イギリスの老舗百貨店でも販売されるようになりました。
クラシカルなルックスと機能性の高さは高く評価され世界中に広がることになります。
トーストを均等に加熱し、表面はパリッと、中はしっとりふんわりとした触感に焼き上げるデュアリットのトースター。
トーストを焼く事だけに特化したプロダクトは現在も進化を続けており究極のトースターとして名を馳せています。
ダイヤルにより3段階の焼き加減調整も可能。より思い通りのトーストに仕上げることが出来ます。
デュアリットのトースターにはポップアップ機能が付いていません。
トーストを取り出す際は手動式取り出しノブを使います。
ポップアップ機能すらないストイックな構造に「パンを美味しく焼く」という機能だけを突き詰めて創られたということを再認識させられます。
驚くべき点は1954年の発売以来デザインが変更されていない事。
今なお伝承されるクラフトマンシップのもと究極のトースターは作り続けられています。
「それしかできない」ではなく「これができる」。
この実直さにプロダクトの力強さを感じます。
是非触れて頂きたい、普及の名品のご紹介でした。