TECTA
M21 TABLE
向かい合うよりも並んで座って食事を取るほうが夫婦円満がつづく、なんて話を聞いたことがあります。
たしかに知らない人が対面に座れば緊張しますが、気の知れた相手でもそれほどまでにストレスを感じるのでしょうか。
正直ちょっぴり疑念を抱いていたわけですが、まさかテーブルに納得させられるとは思ってもみませんでした。
向かい合わずして円満

蝶々の片羽のようないびつな台形のような不定形のフォルムの天板をもつ「M21 TABLE」。
バウハウスの思想を継承するドイツのメーカー、TECTA(テクタ)社の代名詞的存在であり、日本で販売を担うACTUS(アクタス)でもロングセラーを誇るテーブルです。


向かい合って座る人の視線をずらす効果がデザインされたといわれるこの不定形のフォルム。心理的な圧迫感が軽減されることで会話が弾むという観点から、本国ではオフィスのミーティングテーブルとして普及しているそうです。
一方日本ではダイニングテーブルとして取り入れられることが多いよう。4~6人で囲むのに程よい幅175cmのサイズ感と、どこから見ても美しくあらゆる空間に溶け込んでくれるオーガニックな形状がまさにダイニングにぴったりというわけです。



ただ個人的に興味深いと思うのは、このテーブルは1人のデザイナーが作り上げたわけではなく複数のクリエイターが携わって完成したということ。
ジャン・プルーヴェの描いた天板スケッチにはじまり、アクセル・ブロッホイザーがプルーヴェ宅の暖炉をモチーフに脚部をデザイン。さらにピーター・スミッソンが穴を開けるアドバイスをし、ステファン・ヴェヴェルカのギャラリーからヒントを得てガラス棚が設けられたといいます。


もちろん最も注目すべきは天板かもしれません。でもすべてが面で構成されるM21に、もし穴やガラスがなかったら全く異なる印象になっていたに違いありません。
4人の叡智やアイデアが集結して生まれた唯一無二のデザインと存在感。誕生までのストーリーを知れば知るほど奥深く、実際に使いたいと思わせてくれるのです。

見る角度によって造形が変化するような流動性を感じさせるM21。もしこのテーブルを手に入れたなら、ぜひ定期的に設置する向きを変えてみるのがおすすめです。
丸い穴がのぞいたり透き通るガラスが見えたりするだけで、きっと空間の雰囲気も変化することでしょう。
でも安心してください。どの向きに置いても向かい合う相手の視線が気になることはありません。夫婦円満だけでなく、家族円満、社員円満となること間違いなしです。











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