Juliette Belarti
Vintage tile-top low table
本日は、規則的に並べられたグリッド状のタイルに、ブルーとオレンジの対比色でダイナミックな描写を表現した、抽象絵画のような陶製天板家具" ジュリエット・ベラルティ / Juliette Belarti "『 ベルギービンテージ タイルトップ ローテーブル 』のご紹介♪
秘匿のオデッセイ


テーブル天板の隅に手書きで書かれたグラフィティのようなサイン。しばらくの間解読できずにいましたが、" ベラルティ / BELARTI "と書いてあることがわかりました。どうも"BELgian ARTIsts(ベルギーの芸術家たち)" を掛け合わせた造語のようです。
ビンテージやアンティークの専門店、輸入家具店でいくつか取り扱われた情報があり、そのいずれも抽象的な手描きの模様を施したタイルトップのコーヒテーブルやサイドテーブルでした。


調べてみると" ジュリエット・ベラルティ / Juliette Belarti "という、1960~70年代にかけて活躍したベルギーのアーティストのサインのようです。しかしながら、その正体には多くの謎が残されおり、それ自体も魅力のひとつとなっています。
「ジュリエット・ベラルティ」という女性デザイナーが存在していた説もありましたが、現在は" ジュリアン・ド・コヴマケル / Julien de Covemaeker "という表舞台にあまり名前を出さないベルギー人の陶芸家がいて、本名を伏せて自身の作品をよりエレガントに見せるために、または商業的なブランド化のために女性名である「Juliette」を冠したというのが最も有力な説となっています。


「BELARTI」は、「ジュリアン・ド・コヴマケルが中心になって立ち上げた制作スタジオのブランド名」がこのミステリーの謎解きに近い答え。
近年の研究や鑑定により、ジュリアン・ド・コヴマケルがベルギーのオステンデでタイル制作を行っていた記録や、彼の家族による証言などが近年明らかになったため、それが定説となりました。
書かれたサインの筆跡は、その描き込みに僅かな差があることから、ジュリアンひとりが全て入れたのではなく、彼の指導のもので複数の職人が「BELARTI」というブランドを共有していたという事が想像出来ます。


大判の絵をあえて数枚のタイルで分割して焼き、パズルのように組み合わせた「グリッドと絵画の融合」。宇宙を連想させる深いネイビーブルー色とパープル色。厚く盛られた釉薬の質感が、安価な工業製品にはない「生々しい芸術性」を生み出し、迷いのなく引かれたオレンジ色の渦は星の軌道を描いているかのようです。
いわゆる「スペースエイジ(宇宙開発時代)」とも時期は重なり、サイケデリックな鮮やかな配色や「陶器×金属」という組み合わせからも、未知の世界を連想させるドラマチックな雰囲気を感じ取る事が出来ます。
その正体が謎に包まれていたアーティスト、ジュエリット・ベラルティ。タイルの規則正しき檻に閉じ込められた深い青と、そこを奔放に駆け抜けるオレンジの筆跡は、作者の秘められた意図を巡る航海図のようです。

眠る星 青の檻
走る火 謎の跡











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