JAM
Robo Stacker
もう二度と使われることのないものにもう一度命を吹き込む。
リメイクの本質は見た目の良さだけでなく精神性にあるのではないかと強く思います。
継ぎ足して補強してを繰り返したり、意味を無くした物を他に置き換えたり。
本日ご紹介させて頂くのは新たな意味を与えられることで新しい家具として昇華された逸品です。
新しい形
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ロンドンのデザイン集団JAM。
若手デザイナー、ジェイミー・アンキー、アストリッド・ザラ、マシュー・パイヤールの3人からなるJAMは様々な手法で新たなものを生み出しています。

ロボスタッカーはその名の通り機械感剥き出しのドラムが積み重ねられた無骨なストレージ。
本来の用途で使われることの無くなった洗濯機のドラムを用い新たな用途を与えたアイテムです。

ドラムが持つ独特の質感や造形。
その特徴そのものを活かしたこの収納は当時のリサイクルデザイン運動の重要なピースとしても認知されています。
脱水槽特有のシルバーの無骨な雰囲気や孔はデザインとして存在感を持ち、ユニークながら退廃的な美しさをも感じさせてくれます。

各収納口は押し込むことで開く仕組み。
若干強めのバネの手ごたえがなんとも魅力的。
機械的な動作にもくすぐられます。

天板には樹脂製の蓋。
シルバーの本体と良いコントラストです。

十分な収納力は多用途に活躍してくれます。
洋服等の収納にも良さそう。
機能的な面もこのキャビネットの魅力です。

主材として使われているドラムはアメリカの家電メーカー、ワールプール社のもの。
品質管理の時点で製品化出来なかったものを同社がJAMに譲り、この形に生まれ変わったそう。
物を作り続けるということはそれだけ捨てられるという事でもありますが、この手法は大量消費が当たり前になった現代に強く訴えるものを感じさせます。
与えられた新たな形。
他の家具には無い魅力を持ったアイテムです。
