Japan Vintage
Nest Table
部屋を広く見せたいという思いはいつの時代にもどの国でも変わらないようです。
そんな悩みを解決するべく誕生した家具は数知れず。とくに居住スペースが狭いイギリスでは古くからたくさんのデザインが生み出されました。
使いたいときにだけ大きくできるバタフライテーブルや鏡と収納がひとつになったドレッシングチェスト。そしてこのネストテーブルもUK発祥の家具のひとつです。
ジャパニーズ・デュオ

便利家具というと少し語弊がある気もしますが、重ねて収納できる小さなテーブルは多用な使い方ができる自由度の高いアイテム。
大きなテーブルに小さなテーブルが収まるさまを鳥が巣に戻る様子になぞらえて「nest=巣」と呼ばれるようになったというのは、皆さんも知るところでしょうか。


誕生は1800年代。当時はまだネストの名が浸透していなかったようで、主流だった4台セットはカルテットテーブル、また3台セットはトリオテーブルと呼ばれていたんだそう。
デュオテーブルという名前に聞き馴染みがないのは、2台セットはもしかすると後年にさらなるコンパクトさを求めて作られた縮小モデルなのかもしれません。

今回はおそらく80年代頃に日本で製造されたと思われるビンテージの1台(2台?)。直線的なデザインながら角を丸く削り取ったフレームラインが柔らかく品のある雰囲気を醸し出します。
そして装飾がないシンプルな佇まいに際立つ重厚で艶やかなローズウッドの木味。北欧のデザインを取り入れつつもレトロ感のあるジャパンビンテージならではの趣きを味わうことができます。

また使い道の広がる幅70cmと65cmの横長サイズも魅力のひとつ。重ねたままサイドテーブルとして使うのも、広げてセンターテーブルとして使うのもよし。来客時だけ個別のテーブルとして使うことも可能です。
さらにそれぞれを独立させて別々の部屋で活用したり大きい方を土台に小さい方を積み重ねて棚として実用したりと、1台なのに2台分+αの役割を果たしてくれるネストテーブルは本当に使い勝手の良い家具です。

この時期に出回っていたジャパンメイドのローズウッド家具は、天童木工や山品木工などそのほとんどがいわゆる木工所生まれ。加工が難しいとされる木材だからこそ職人技が必要とされたのでしょう。
ただ現在は閉鎖となったメーカーも多く、こちらも残念ながら詳細は不明のまま。それでもたしかな技術と丁寧なものづくりが随所にしっかりと残されています。
経年の風合いを楽しむのはもちろん、オーソドックスな使い方だけでなく自分だけのアレンジを効かせてぜひネストテーブルの可能性を広げてみてほしいと思います。































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