Kitani
Sigurd Resell design SR-03 Dining Chair
その優美な造形美と、上質な素材感。そして確かな作りの良さで世界的人気を博している "北欧家具" 。
本日ご紹介させていただく一点は、かの名作 "ファルコンチェア" を生み出したノルウェーを代表するデザイナー「シガード・レッセル Sigurd Resell」がデザインを手掛けたダイニングチェアです。
きっと貴方のお気に入りになってくれる一脚、是非ご覧になっていってください。
卓越した北欧デザインを、お気に入りの一脚に。
自身が卓越した家具職人であると同時に、デンマークを代表する名匠 "ニールス・ボッター" と深い繋がりを持っている事でも知られる シガード・レッセル。
シガード・レッセルは自身の作品の多くを "ニールス・ボッダー工房" で製作しており、ミッドセンチュリーの北欧デザイン家具界を牽引する一人として活躍してきました。
しかし1982年にニールス・ボッダー工房は閉鎖。
シガード・レッセルはそれ以降の家具の製造をする為に、新たな家具工房を探すこととなります。
そんな中、数ある工房の中から選ばれたのが 日本の家具工房 "キタニ Kitani" でした。
当時デンマークは、優れた家具職人の技術を継ぐ担い手が少なくなっていた時代。
キタニは自社で福祉施設の家具を製造しながらもデンマークに出向く等して北欧家具の研究を行っており、北欧が誇る優れたクラフトマンシップを受け継ぐ存在になりたいと、多くのデザイナーや工房のオーナーと会話を重ね、強く名乗りを挙げていたのだそうです。
そうして築かれた信頼関係は非常に深いものとなり、キタニは日本の家具工房としては唯一、シガード・レッセルを始め名匠 "フィン・ユール" 等、北欧を代表するデザイナーからの正式なライセンスを得て家具作りを行う工房として、現在も多くの名作家具を作り続けています。
こちら「SR-03」は、そんなキタニとシガード・レッセルが共同で生み出した一脚。
その大元はシガード・レッセルが1958年にデザインした「SR-01」となっており、アームレス仕様とする事で日本の住宅でも取り回し良く使えるデザインに仕上げられています。
洗練されたデザインでありながら、贅沢な自然素材による温もりをめいいっぱいに感じさせてくれるのが 北欧家具ならではの魅力。
ふっくらとした曲線を描く脚部フレームに、充実感に富んだ背もたれの造形がなんとも美しい一脚となっており、世界三大銘木の一つ"ウォールナット"が織りなす、ほんのりと柔らかさを持った上質な木肌とも見事にマッチしています。
またシート裏の構造部等にはブナ材が使用され、普段見えない箇所にも非常に丁寧な仕上げが施されている事が分かりますね。
そのどれを取っても 機械には生み出せないような暖かみやクラフト感があり、" 熟練の職人が削り出し、組み上げた。" そんな作りの丁寧さ、品質の高さがひしひしと伝わってくる一脚なのです。
座ってみると背もたれが背中によく馴染みながらも、しっかりと身体を支えてくれる心地よい安定感。
シートの幅は約49cmとややゆとりがあり、ちょっとした特別感に浸れるような座り心地です。
また、座面の方はimptionにて新品のファブリックに張り替え済みとなっておりますので、これからも気持ちよくお使い頂けるコンディション。
グレーファブリック×ウォールナットの落ち着いたコントラストも素敵で、お使いのダイニングに合わせていただくだけでも、ほっこりとした寛ぎのひと時を運んできてくれることでしょう。
初めての北欧家具にもお勧めしたい一脚となっております。
お探しの方は是非この機会にご検討くださいませ。