KITANI FJ-02 sofa

当時の北欧デザインとしては異端とされながらも多くの名作を生み出したデザイナーがいます。彼の名は『Finn Juhl / フィンユール』。 デンマークモダンデザインの父【 コーア・クリント 】に師事したボーエ・モーエンセンやウェグナーなどの巨匠が作り上げた本流とは別の道を行き、独特の発想と造形力で全く違ったデンマークデザインの在り方を示した人物です。

美しい曲線の織りなす繊細な危うさの魅力。

>>この商品の詳細を確認する そんな彼の作品が入荷できましたのでご紹介します。モデル名はFJ-02(通称NV53)。 家具構造や素材の限界をストイックに追及した北欧ソファのアイコン的な存在と言っても過言ではない名作です。 実は家具作りに関する技術を有していなかったフィンユール。そんな彼には頼もしい相棒がいました。 相棒の名前は【 ニールス・ヴォッダー 】。 家具職人の最高位として位置づけられる『 スネーカーマスター 』の持ち主として知られています。 デザインを手掛けるのはフィンユール、それを実現し造形する役目を担ったのがニールス・ヴォッダーです。職人としての確かな技術を持ち合わせていた彼だからこそ、フィンユールの創造する、危うさも備えた繊細で芸術的なデザインを実現できたのですね。 美しい曲線で削り出されたアームレスト。繊細ながら躍動感のある有機的なフォルムで動物の角を連想させます。 手の収まりも良く、ずっと触っていたくなる心地良さです。 直線のない柔らかな印象のシート部。やや傾斜した座面は背もたれへと身体をいざない、フィット感のある優しい座り心地をご堪能頂けます。 シートハイが低めなのも特徴です。北欧の家具ながら日本人にも適したサイズ感で皆様にご満足いただけるかと。 ファブリックにはデンマーク『Kjellerup/ケアロップ』社製の『Blans / ブランス』生地(WOOL 70％ COTTON 30％)が使用されており、オフホワイトの落ち着いた色調となります。 斜めに織られた生地から細い糸が出ているのが特徴。触り心地も面白くて私はこの生地好きですね。 実は私、フィンユール作品のファンなんです。ほんとに綺麗な曲線を描く作品ばかりで、その見た目にいつもうっとりさせてもらっています。 滅多に入荷がないので実際にお目にかかることも少ないのですが、今回も眼福に浸っています。 市場で出回ることも少ないですし、きっと早めにいなくなってしまうと思うと、なんだかもう寂しいです。