Carl Hansen & Son
PK1
最低限の仕様から生まれる圧倒的な美しさ。
派手さは無くともその場所に走る緊張感。
完璧を追い求める確固たる姿勢は後世に残る名作へとかたちを変えました。
シンプルの探求
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鬼才と呼ばれる名デザイナー、ポール・ケアホルム。
理想的なフォルムと工業的な探求を常とし、多くの名プロダクトを手掛けました。
このチェアもそのひとつ。
家具は重要な役割を担う建築であるという強い信念が込められた一脚です。
PK1は同氏が1955年に発表した初めてのダイニングチェアでした。
素材の特性を活かした洗練されたフォルム。
無駄の無いシンプルな造形。
コンパクトな佇まいと軽快さを持ちながらも放たれる気品はポール・ケアホルムのデザインならではの特徴といえます。
建築素材に強い関心を抱いていたケアホルム。
木材等の天然素材同様、スチールにも同様の敬意をもって接していたそう。
同氏の作品に度々用いられるスチールは、このチェアの大半を担っています。
座面に張られているのはフラッグハリヤードロープ。
心地良いテンション感を生み出します。
特有の抜け感による軽快なルックスもこのチェアの特徴です。
上品なブラックの塗装が施されたスチールフレーム。
無駄の無いデザインをより引き締めます。
スタイリッシュで凛とした雰囲気は様々な空間に、心地よい存在感で溶け込んでくれます。
無機質な素材感に与えられた、緩やかなカーブ。
スチールを用いながらも無骨にならない、ケアホルムのデザイン哲学が表れた箇所といえます。
背の上部にはロープが張られていないので、この箇所をハンドルとして使うことが出来ます。
コンパクトで軽量なので、テーブルから抜く動作もスムーズ。
日常的に使うチェアとして、十分な実力を発揮してくれます。
特有の素材使いや佇まいから、コンパクトで軽快な印象のPK1。
広めに取られた座面や程よいしなり、ロープのテンション感が生む座り心地はそれらに反して非常に快適。
スチールとロープという堅牢な組み合わせも、暮らしに長く寄り添う重要な要素です。
無駄な装飾を無くした、極限の構造。
素材と深く調和した違和感のない繊細さはケアホルムのデザイン哲学そのもの。
後に生み出される名作はこのチェアの特徴を纏うことになります。
名デザイナーの探求が生んだ美しい一脚です。