カッシーナ Cassina LC1 スリングチェア 仔牛毛皮 ハラコ仕様 ル・コルビュジェ Le Corbusier ~能ある鷹は爪を隠す~

UPDATE: STAFF:ふじこ
カッシーナ Cassina LC1 スリングチェア 仔牛毛皮 ハラコ仕様 ル・コルビュジェ Le Corbusier ~能ある鷹は爪を隠す~

カッシーナ Cassina LC1 スリングチェア 仔牛毛皮 ハラコ仕様 ル・コルビュジェ Le Corbusier ~能ある鷹は爪を隠す~

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Cassina LC1 Sling Chair

入り口だと思って突っ込んだらガラスの壁に衝突するとか、地面だと思って歩いていたら落とし穴に落ちるとか、予期せぬ出来ごとが起こると衝撃が走るものです(というか驚愕?)。 こんな漫画みたいなことはなかなか起きませんが、近しいところでいうと死んでいると思って近づいてみたら急に回りだすセミとか…それはもうびっくりします。 例えがちょっと下手くそですが、それと同じくらいの一驚(いっきょう)がこの椅子にはありました。

浮遊する椅子

>>この商品の詳細を確認する デザイナーの名前の頭文字をとって作られたLCシリーズの椅子、LC1。デザイナーはもちろんLe Corbusier(ル・コルビュジェ)です。が、こちらは彼の従兄弟のPierre Jeanneret(ピエール・ジャンヌレ)、Charlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)との共同デザイン。 フランス語で倒れるや傾くを意味する「Basculant (バスキュラント)」や英語で吊るすを意味する「Sling(スリング)」の別名でも知られています。 装飾を多用するアール・デコの末期にある中で、不要な装飾を排した彼のデザインは人々の価値観や概念を変えるものでもありました。 スチールパイプで組まれたフレームとレザーの座面やアーム。ハラコ(仔牛毛皮)が使用されているので華やさも感じられますが、本当にシンプルな構造です。 そんなスリングチェアは一見、ザ・デザイナーズの威厳漂うラウンジチェア。 1928年に誕生して以来、Cassina(カッシーナ)の「I MAESTRI COLLECTION」のひとつとして、憧れ続けられる名品なのですが、実はこの椅子、背もたれに秘密を隠しています。 というわけで、その秘密を解明するための協力者・オカダ君の登場です! それでは、背もたれにご注目してご覧くださいませ。 なかなかふんぞり返ることはないかと思いますが、お気付きでしょうか?そう、背もたれがリクライニングしているのです。 (ちなみに、単品で見ると大きく圧迫感のある印象のこちらのチェアですが、男性が座ってこのサイズ感。意外にコンパクトなので、一人暮らしのお部屋にもすっきりと馴染んでくれそうです。) なお、角度はくるりと360度回転。座る人にあわせて、もしくは座りたい角度にあわせて背もたれが動いてくれます。 これこそが、「自由に動く背を持つ椅子」たる由縁というわけです。 回転するほどに自由に動いてくれる理由は、このパーツ。左右にあるこのポール部分だけで支えられています。 すました佇まいに隠された機能性。 知らずに座って、背中が急にリクライニングしたら…きっとびっくりするはず!まさに“ 能ある鷹は爪を隠す ”です。 さて、背もたればかりに注目してしまいましたが、もちろんその他のすべてのパーツが美しく、上質なレザーが高級感を高めています。そして正規品の証、カッシーナとコルビュジェの刻印もしっかり刻まれています。 細部にまでこだわりをみせる“ コルビュジェらしさ ”をいたるところで感じ取って頂きたい逸品です。 最後に、協力してくれたオカダ君にその座り心地をインタビューしてみたところ、「背もたれの揺れは、浮遊感がある感じ。アームのレザーがしっとりすべすべで気持ちがいい!」との回答がかえってきました。 一度座っただけで、赤ちゃんを抱っこするときに使う袋状の抱っこひもの意味もあるSling(スリング)を感じ取らせるとはコルビュジェのデザイン、侮れません(オカダ君の感性も!)。 …なんて、隠された秘密を紹介したくてとてもカジュアルに書き綴ってしまいましたが、こちらは定価が48万円を超える名実ともに備わった名品。 20世紀を代表するマスターピースである「LC1」に、ぜひ皆さんも実際に腰掛けにいらしてくださいませ。ゆらゆらと眠りを誘うようなその座り心地を体験して頂けます。

カッシーナ Cassina LC1 スリングチェア 仔牛毛皮 ハラコ仕様 ル・コルビュジェ Le Corbusier ~能ある鷹は爪を隠す~

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