Cassina
FAUTEUIL TOURNANT LC7
「イ・マエストリ・コレクション I MAESTRI COLLECTION」。
近代建築の巨匠達の著作権を保護した上で、往年の名作を復刻する"カッシーナ Cassina"を代表するコレクションです。
1964年より続くこのコレクションのおかげで、私たちは100年前にデザインされた「本物」を現在でも味わう事が出来る訳ですね。
今回はそんなありがたいコレクションより、シャルロット・ぺリアン デザインの椅子『LC7』を紹介致します。
イ・マエストリ
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世界初の家具デザイナーとも呼ばれる彼女自身の食卓用としてデザインされた『LC7』。
当時の最先端であった、水平・垂直をベースとしたスチールパイプ製の家具に可動性・可変性(回転)の要素が加えられ誕生しました。
デザインから間もなく、パリの権威ある展覧会「サロン・ドートンヌ」に出展され、そこから現在に至るまで彼女の代表作として親しまれています。

最初のデザインは シャルロット・ぺリアン によるものですが、発表時は当時協働していた ル・コルビュジェとピエール・ジャンヌレとの連名によるものでした。
合理的なコルビュジェデザインの影響が色濃く見られながらも、曲線の多用された女性らしい柔らかな印象を与えます。

線の細いスチールパイプとは対照的な厚みのあるクッションが特徴的。ボリューム、そしてレザーのマットな質感とスチールの光沢のコントラストが光ります。

座面下の中心から伸びるパイプは4方向へ展開し、柔らかな曲線を描きながら水平から垂直へ。凄腕建築家ならではのバランス感覚で、デザイン性を損なう事無く全ての線が繋がって行きます。

座面は360°スムーズに回転。椅子を引く事無く容易に立ち座りが可能です。椅子そのものでなく、使う人の動作までが美しく見える家具ではないでしょうか。

どんなに時間が経とうとも色褪せる事の無いマエストリ達の名作。現在でも本物に触れて使える事に感謝しつつ、大切に楽しんで行きたいですね。
