Cassina ixc
MARALUNGA675-3P
皆さんは家具を選ぶ際何を求めますか。
色や、素材、シルエット、手触り、サイズなどなど。
中でもソファとなると、サイズが大きくなり、デザインも機能性も求めるとそのチョイスは難しくなります。
今回紹介する"マラルンガ MARALUNGA"は見た目のデザイン性、クッション性、座り心地、素材感、リクライニングといった機能性どれを取ってもソファの最高到達点といえるアイテムです。
この上ないデザイン、機能性
こちらのデザイナーは、"ヴィコ・マジストレッティ Vico Magistretti"。
1920年イタリア、ミラノに生まれ、大学卒業後は父親のデザイン事務所で仕事を始めます。都市計画、建築、インダストリアルデザイン、家具デザインなどジャンルに縛られない活躍をしました。
現在のイタリアデザインの土台となったデザイナーの一人です。
"カルテル Kartell"や"フリッツ・ハンセン FRITZ HANSEN"、"アルテミデ Artemide"といった名立たる家具、照明メーカーから製品を発表。
こちらのソファも"カッシーナ Cassina"より販売されており、、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品であります。
1973年に発表されて以来、50年経った今でも世界中で愛される不朽の名作です。
背もたれのハイバック、ローバックの切り替えや全体的に丸みのある統一されたシルエット。
建築の知識を持つ同氏だからこその美しさ、アイデアを感じ取れます。
各シートごとにハイバック、ローバックを無段階で切り替える事ができるメカニズムは革新的でした。
自転車用チェーンの仕組みを転用したその機構で特許を取得しているため、ジェネリック品は段階的にしか調整できず、スペシャルなアイテムであることが窺えます。
体格や姿勢によってリラックスしやすい角度に調整できることも、時代を問わず愛され続ける要因になっているかもしれません。
つぶれたように見えるクッションすらもデザインで、計算の内。
一見、無造作なクッションに違和感を覚えますが、体重をかけた際に身体にフィットする心地よさにつながっております。
当時ソファの製造は、木材を利用した内部構造が主流でしたが、マラルンガはスティールインサート骨組みモールドウレタンを採用したことで、丸みのあるフォルム、柔らかな印象を創り出すことができました。
今回入荷したものは、ホワイトカラーのレザーによるシンプルで清潔感のある素材のアイテムです。
程良い艶感とボリューミーなクッションの、高級感とカジュアルなイメージを併せ持ったバランスの良さも大きな魅力。
タイムレスなデザインとアップデートし続けるカッシーナ社のものづくりが、家具、ソファにおける最高の地位を確立しております。