OBJEKTO
PAULISTANO ARM CHAIR
Paulo Mendes da Rocha
カンチレバーと聞けば真っ先に思い浮かぶのがマルセルブロイヤー。
しかし、彼以外のプロダクトでもカンチレバーの名作が存在します。
今回はそんな逸品を紹介しますね~。
競技場と共に愛され続ける名作

1957年にブラジルを代表する建築家、"パウロ・メンデス・ダ・ローシャ Paulo Mendes da Rocha"によってデザインされたアームチェア。
サンパウロの競技場を建築する際に一緒にデザインされ、長年にわたって愛されてきた名作です。デザイナー自身の協力のもと、フランスのOBJEKTO社から一般発売が開始され、2007年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションにも加わりました。

1本の細い金属ロッドと、樹木や植物等から抽出した「天然の渋」により鞣された「べジタルタンニング」を使用した本革のシートで構成されています。

フレームにはしなやかな掛け心地を与えてくれるカンチレバー。身体を受け止めてくれるレザーのシートはハンモックのような優しさで包みこんでくれます。


シートの座面は、巻き付けてあるだで固定されておらず、位置を前後に動かすことで、座面の高さを調整することも可能。

植物性の天然成分でつくられた上質なべジタル・タンニングの本革は、使い込むほどにエイジングされ、レザーの味わい深い魅力も引き出されていきます。

数年、数十年と使い込めば使い込むほど自分の身体に馴染んでいき、共に育つ事のできる特別な一脚は、きっと貴方の長い相棒になってくれるそんな逸品です。