Ebenezer Gomme, G-plan
Tola&Black Butterfly Dining Table
G-PLANといえば、チーク材のあたたかみを活かした北欧調のイメージを持つ方も多いはず。
ただ、その中でも少し異質とも言えるのが、黒のコントラストを効かせたシリーズの存在です。
当時のヨーロッパで広がっていた装飾の流れと、日本的な美意識が交差するように生まれたデザイン。
同じブランドの中でも、少しだけ違う空気をまとっています。
広げるか、閉じるか。

今回ご紹介するのは、英国エベネゼルグーム社によるG-PLANより、1958年に発表された「Tola&Black」のバタフライダイニングテーブル。
Tola&Blackは、1950年代にヨーロッパで広まった黒塗り家具の流れの中で生まれたシリーズ。
日本の漆塗りに着想を得たともいわれ、トーラ材の豊かな木目とブラックペイントのコントラストが印象的です。

別名BB(Black&Brass)シリーズとして知られ、洗練された佇まいで現在も高い人気を誇ります。
G-PLANの中でも流通量が少なく、出会いの機会が限られる点も、このシリーズの魅力のひとつです。


天板裏には、拡張用のスライド構造が内蔵されています。
中央に仕込まれたレール状のパーツを引き出すことで、天板を左右へ展開できる構造です。
察しの通り、開いたり閉じたりするこの動作が羽ばたいているように見えることから、バタフライテーブルと呼ばれています。

そして、縁に向かって緩やかに絞られたテーパード加工の天板は、見た目に軽やかさを与えると同時に、触れたときの心地よさも印象的です。
トーラ材ならではの赤みを帯びた色合いと、すっと伸びる脚部のラインが、実用性の中に美しさを添えています。



また、3段階でサイズ調整が可能で、ダイニングからデスク使いまで柔軟に対応可能。壁付けでコンパクトに使えば静かな作業スペースに、広げれば食卓の中心に。シーンに応じて役割を変えながら、空間に自然と馴染む一台です。


広げるか、閉じるか。
それだけなんですが、意外と使い方に性格が出るテーブルだと思います。
今日は広げてちゃんと食卓にする日もあれば、片側だけ開いて、なんとなく作業する日もある。

黒が入ってる分、G-PLANらしさから少しだけ外れてる感じもあって、その落ち着いたトーンも含めて、どう使うかで印象が変わる。
広げても、閉じても、無理がない。その収まりの良さが、このテーブルの魅力です。
僕は好きです。少し大人な感じで。































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