G-PLAN
Quadrille Nest Table
ネイサンやアーコールなど、名だたる人気の家具メーカーと肩を並べるイギリスの老舗メーカー、エベネゼル・グーム社がかつて展開していたブランド「ジープラン G-plan」。
第二次世界大戦が終戦した後にいち早く北欧家具のデザインを取り入れ、英国ミッドセンチュリー期を築き上げたパイオニアとも呼べる存在です。
本日はそんなジープランのネストテーブルが入荷いたしましたのでご紹介いたします。
リズムを感じるテーブル
こちらは「クゥワドリール Quadrille」と名付けられたシリーズのネストテーブル、この名前はフランス語で4人で正方形を作る舞踊を意味しており、その名の通り横から見ると脚部の造形が方形になっています。
華美な装飾は無いながらも、木本来のシックな質感に加えて直線的なシルエットの中に設けられた緩やかな曲線が優美な逸品です。
大小異なるテーブルが入れ子構造によって収納される姿からネスト=巣に例えられたネストテーブル。
こちらは3つのサイズのテーブルからなる設計で、一つ一つの造形もさることながら一台にまとめた際に脚部の曲線が波紋のように重なり合う姿は必見です。
デザインを手掛けたのは「ロジャー・ベネット Roger Bennett」、デンマークから同社に招待された「イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod Larsen」らと共に多くのプロダクトに携わり、全盛期のジープランを支えた人物です。
中でも今回のクゥワドリールは同氏の代表作であり、現在でも高い評価を得ている要因とも言えます。
天板には銘木チーク材を使用しているほか、脚部には別名アフリカンチークとも呼ばれチーク材によく似た木目をもつアフロモシア材を使用。2種の木材のリズムと気品のある杢目、加えて深いブラウンカラーによって洗練されたモダンな北欧スタイルのデザインを引き立てています。
しかし英国ビンテージと言いつつ何故北欧スタイルなのか、その答えはイギリスが歩んできた歴史が深く関係しています。
1950年代、第二次世界大戦後の復興真っ只中にあったイギリスは家具の供給が不足し、北欧家具の輸入が盛んに行われていました。
戦前よりイギリスで人気を集めていた国内ブランドもこれに対抗するべく、北欧スタイルを取り入れた家具を製造しその先駆けとして登場したのが、エベネゼル・グーム社によって設立されたジープランというブランドでした。
グーム社の伝統と計画的なライフスタイルの提案によって、理想のインテリア空間を創造したいという信念から生まれたGoom Plan=G-Planの逸品。
ソファやベッドのサイドテーブルとして、あるいは花台や飾り台など様々なシーンで活躍すること間違いなしの「クゥワドリール Quadrille」ネストテーブル。
もちろん北欧家具とも相性抜群の一台をぜひこの機会にご検討ください。