artek
Stool 60 Bark
1935年フィンランド・ヘルシンキにて設立した北欧を代表するインテリアブランド “アルテック Artek”。
Art(アート)とTechnology(テクノロジー)、芸術性と技術力の融合を意味する造語を社名に冠した同社は、実用的かつ洗練された新たな価値を持つプロダクトを数多く展開しています。
そんなアルテックの中でも代表的に知られる名作家具である“スツール60 Stool60”。 圧倒的な存在感とどこか愛着の湧くフォルムは不思議と私達を魅了し続けています。
あらゆる空間にぴったりと馴染んでくれるスツール60、本日ご紹介させていただくのは一味違う、特別仕様のスツール60です。
自然そのものの美しさ
北欧が生んだ近代建築の巨匠 “アルヴァ・アアルト Alvar Aalto”が1933年に生み出した名作“スツール60 Stool60”。
今回入荷したのは、その誕生から90周年を記念して2023年に直営店限定で世界各90脚ずつ販売が行われた、4種の特別モデル「コア・バーク・ノット・トレイル」の中から木の樹皮側に近い部分に現れる筋のような模様が特徴的な「スツール60 バーク」。
特別モデルのデザインを手掛けたのは、“アンドレア・トレマルキ Andrea Trimarchi”と“シモーネ・ファレジン Simone Farresin”によるイタリア出身デザインユニット“フォルマファンタズマ Formafantasma”。
オランダのデザインアカデミー・アイントホーフェンを2009年に卒業後、スタジオフォルマファンタズマとしての活動を開始、ものにまつわる歴史や伝統と現地文化の関係をリサーチし、オリジナリティに溢れた作品を発表しています。
2020年から協働をスタートしたアルテックとフォルマファンタズマは、現代の気候変動と工業化がフィンランドの森林と木材に与える影響を踏まえ、木材を自然そのままに近い状態で無駄なく大切に使用することを提唱した、新たな木材選定基準「Wild Birch(ワイルドバーチ)=自然そのままの白樺」を考案。
製品の外観に使用する木材を選定する際、従来の基準の幅を少し広げ、自然ならではの個性や特徴が表出したバーチ材を外観にも使用。
サスティナビリティに対する新たな価値の提案をし、家具業界全体の環境問題への意識を高め、変革を促す指針として新たな木材選定基準「Wild Birch」は、今後さまざまなアルテック製品の生産過程に適用され、これからのスタンダードになるものと言えます。
現在スタンダードモデルとしても展開されているモデルの元となるこのスツール。
フィンランドの雄大な自然を連想させる流れるような木目や温かみのある色味は美しく、ナチュラルなラッカーで仕上げられているからこそ、その良さが引き立っています。
バーチ材の耐久性はそのままに、機能性・合理性・実用性、更にデザイン性に至るまで全てがパーフェクトと言える名品。
あらゆる場所・シーン・ライフスタイルにおいて、目的別に使うことが出来るたくさんの可能性を秘めた汎用性の高いシンプルなデザインだからこそ、長きに渡り愛される理由と言えます。
隅々まで計算し尽くされたミニマルで都会的なデザインでありながら、素朴で自然への思いやりと優しさに溢れたアルテックの“スツール60”。
ありのままの自然を残した美しさは新たなスタンダードに。
アルテックとフォルマファンタズマが生み出した逸品、是非お部屋に迎えてみてはいかがでしょうか?