artek
160 CLOTHES TREE
アルテック(artek)は、1935年に北欧モダンを象徴するインテリアブランドとして誕生。
建築家・デザイナーのアルヴァ、アイノ・アアルト夫妻、アートコレクター・デザイナーであるマイレ・グリクセン、美術史家のニルス=グスタフ・ハールらによってヘルシンキに設立されました。
ブランド名の「アルテック」は、「アート」と「テクノロジー」を融合させ、機能性と美しさを兼ね備えたデザインを表現することを目指しています。
フィンランドの豊かな自然素材と洗練されたデザイン感覚が、アルテックを世界的なブランドへと成長させました。
今回は、空間を有効活用し、衣類を美しく整頓するアルテックならではの美学を持つコートスタンドをご紹介いたします。
自然の美しさを纏う
こちらは、現在 artekのプロダクトなっている”160 CLOTHES TREE”。
元々は、デザイナーであるアンナ=マイヤ・ヤーティネンがartekの創業者のひとりであるマイレ・グリクセンが設立した会社のためにデザインしたものなのですが、その後、暮らしを便利により良くしてくれるアイテムとして、artekの製品コレクションに加わったのです。
全体のフォルムはまるで、地面に根を張る木々の中からそのまま根っこごと持って来たような佇まい。
枝の様に伸びるフック部分は、360度どこからでもアプローチ出来るように、螺旋状に配置されており、生命の流れるリズムの様なものを感じます。
バーチ材の柔らかな色合いと滑らかな質感、そして丁寧に削り出された丸みのあるフォルムは、素材に対するこだわりと高度な職人技が垣間見えます。
フックは上に行くほど長くなっており、コートなどの長いアイテムは上部に、小物類は下部に掛けられるように設計されています。
ただ美しいだけでなく、機能性にも優れたデザインです。
脚部は確りとした安定感のあるスチール製。
高さがあるデザインですが、堅牢な脚が支えるため、重いアイテムを掛けても安定して使用できる安心感があります。
フィンランドは、自然と共存しながらも独自のデザイン文化を育んできた国です。
アルテックのプロダクトはその豊かな自然環境からインスピレーションを得ており、「160 CLOTHES TREE」も例外ではありません。
フィンランドの豊かさと、自然の美しさを取り入れた実用的で洗練されたデザインは、日常生活に一層の豊かさをもたらします。
フィンランドのデザインの本質に触れ、暮らしの中でその豊かさを感じてみてください。