Artek
KAARI TABLE REB001
1935年、フィンランドの首都ヘルシンキに設立したファニチャーブランド「アルテック Artek」。
「Art」と「Technology」の2つを掛け合わせた社名のもと、建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルト、アイノ・アアルトなどによって「家具を販売するだけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的に設立されました。
中でも同社の代表的な「Lレッグ」はプライウッドと曲木を用いたレッグで、スツールやチェア、テーブルなど様々な家具に用いられました。
本日はそんなLレッグが生まれ変わったかのようなプロダクトをご紹介いたします。
アートとテクノロジーへの挑戦
「カアリ Kaari REB012」テーブル、フランスのデザイナー「ロナン&エルワン・ブルレック Ronan & Erwan Bouroullec」が同社と初めてコラボレーションして制作したテーブルです。
ツヤのあるホワイトの天板とマットブラックのエッジ、そして特徴的なシルエットのスチールレッグによってモダンなコントラストを描きつつ、レッグの中央にオーク材を用いることでナチュラルな風合いがプラスされ、北欧らしいスタイルに仕上げられています。
フィンランド語で「アーチ」を意味する「カアリ Kaari」は、同社のアイコンともいえる"Lレッグ"シリーズのような汎用性の高いプラットフォームをブルレック兄弟が考案したことで開発されました。
電車のパンタグラフにも似たようなシルエットのスチールフレームをもつカアリシリーズ、テーブルの他にも壁付けシェルフやフック、デスクなどがあることから、Lレッグと同様に様々なスタイルの家具に応用することのできる共通の規格を目指して作られたことが分かります。
デザインを手掛けたブルレック兄弟は共にフランスで生まれ、兄のロナンが構えたスタジオでまだ学生だったエルワンと共同で制作を始めました。
それからほどなくして1997年にイタリアのカッペリーニからプロダクトのデザインを依頼され、以降ヴィトラやマジス、カルテルなど名だたるブランドと協働し家具やインテリア、日用品から建築物のデザインなど幅広い分野で活躍するインダストリアルデザイナーとして現在も活躍しています。
カアリシリーズ特有のスリムなスチールレッグに加えて、木肌の質感がたっぷりと感じられるオーク材が合わせられたモダンな北欧スタイル。
レッグの間に渡された幕板は両端が斜めにカットされており、リズムのあるシルエットを生み出しているだけでなく、実際に使った際には脚の動きに干渉しづらい構造になっています。
幅は約160cmと4人でテーブルについても広々使えるサイズ感、幕板が天板の中央に配置されているためアームチェアも差しやすくなっています。
ご自宅のダイニングやオフィスのミーティングルームなどにもお使いいただけそうです、ラミネート仕様の天板で書き物に適しているのもポイント。
アルテックのアイコニックなデザインをリスペクトしながら、ブルレック兄弟独自の美が表現された一台。
都会的なインテリア空間から北欧テイストのお部屋までお使いいただけるアーティスティックなテーブルです。
2つのモダンなセンスが混ざり合うことで生まれた唯一無二のデザイン、お部屋のアクセントとなる家具をお探しだった方はこの機会をぜひお見逃しなく。