Artek
KAARI TABLE REB001
美術館で展覧会をよく見るのですが、アンドロイドを使っていたり、磁力でオブジェを動かしていたりと、科学技術や工業技術を用いた作品を見ることが年々増えている気がします。
繋がることがないと思っていた分野が繋がり視点が増えた時の面白さは、相乗効果で何倍にも膨らむんだなあと感じました。
そしてそれは家具の分野でももちろん同じです。本日は、そんなアートとテクノロジーが融合した家具をご紹介いたします!
生活にアートとテクノロジーを
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1935年ヘルシンキにて、建築家・デザイナーであるアルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、美術史家のマイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールにより設立されたインテリアブランド”アルテック Artek”。
同社の社名はアートとテクノロジーを合わせた造語で、1920年代に起こった国際的なモダニズム運動のキーワードである芸術と技術を融合させ、実用的かつ洗練された新たな価値を生み出せるよう名付けられました。
今回入荷したのは、そんなアルテックの想いを存分に感じられるカアリテーブル KAARI TABLE REB001です。
デザインを手掛けたのはフランスのデザインデュオ、ロナン & エルワン・ブルレック。アルテックと同氏らが初めて協働で開発したダイニングテーブルです。
カアリとはフィンランド語でアーチを意味する言葉。その名の通り、脚部は長方形とアーチが組み合わさった個性的なフォルムをしています。
中央部分はオーク材、それを囲むようにブラックのスチールが三角形を描き、北欧家具らしさを感じさせながらもスタイリッシュに仕上げた絶妙なバランス感覚には脱帽です。
あくまで個人的にはですが、確かにこの脚部に使うのはナチュラルオークがしっくりくる気がします。パイン材だとカジュアルさが先行して、ウォールナットだと温かみがあり過ぎるような。
耐久性があり硬く馴染みやすい色合いのオーク材と、マットな艶が工業的な質感を醸し出すスチールの組み合わせは計算し尽くされたリズムを感じます。
幕板が斜めにカットされていて、全てが垂直に構成されいているわけではないのも粋です。
大きなテーブルは単調なデザインになりやすいですが、こちらは厚みを排し異素材が組み合わされている事で横幅が200cmもあることを感じさせません。
軽やかでシンプルながらはっと目を惹く革新性が確かに芸術を鑑賞しているような気分にさせてくれます。
天板はブラックのリノリウム仕様。木材にもガラスにもないさらさらっとした触り心地は一度使えば病みつきに。
どことなく理科室の机を思い出すような質感です。ブラックといっても淡いマットなので重さはありません。
御自宅でダイニングテーブルとしてお使い頂いても自然に馴染む柔らかさを持っていますし、オフィスでのご使用も可能な生活感の薄さも魅力的。どちらにも振れる奥深いアイテムです。
本日ご紹介したのはカアリテーブル KAARI TABLE REB001でした。
アートとテクノロジーが融合された家具と聞くと少し仰々しく感じますが、それにも納得がいくような、詩的かつ機能的で生活を支えながら豊かにしてくれる逸品です。
当社でも初めて入荷したアイテムです。気になっていた方は是非この機会にいかがでしょうか?