Artek
Mademoiselle chair
フィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラがデザインした、アルテックのマドモアゼルチェアとなります。フィンランドに伝わる古くからの椅子から発想を得てデザインされた『マドモアゼルチェア』。以前はビンテージ品でしか見る事が出来ませんでしたが、アルテックから正規復刻した件のチェア。優雅なのはネーミングだけではないのが実感してもらえるデザインと座り心地。ぜひご覧ください。
ネーミングまでエレガントな名作チェア
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クラシックなデザインを取り入れておりますが、どこか新鮮なハイバックのスポークバック。見事に背中を包み込み柔らかな木材の撓りを味わいつつ、リラックスしていただける背当たり。
イルマリ・タピオヴァーラのチェアは比較的コンパクトなデザインが多い中、こちらは男性でもゆったりと腰が掛けられるようになっています。
高いバックレストに加え、広いシートにはやや角度が設けられ座ると中々立ち上がりたくなくなるチェアです。
ベースは、橋などの建築に流用されているような、負荷を分散する建築のような構造。あらゆる場所からテンションがかかっても上手く負荷を逃がす構造。しかもそれを美しく表現したデザイン。
脚部は北欧独特の中央の厚みがある方から先端に向けて細くなるデザインですが、人間でいう足首のようなスマートに長く伸びたデザイン。足元がとても軽やかで上品に見えますね、こんなところもイルマリらしいデザインを感じます。
今回のカラーはホワイトラッカー塗装。この塗装のすごさは皆さんにはあまり関係がないかもしれませんが、掃除をすると非常に良くわかりました。足先やシートのエッジなどには元々スレによる着色が複数ありました。
しかし、通常だとナフサ系のオイルなどで対応するのですが、場合によってはペイントが溶けてしまうので、慎重に清掃することに。ところが、このペイントは非常に丁寧で幾重にも塗り重ねられており、中性洗剤でゴシゴシと拭いても元のペイントはそのままにきれいに拭き取る事が出来ました。
これには小さい事ながら、少し感動しました。塗装が溶けたり、剥げたりする事もあるので海外の家具は非常に気を使うのですが、ここまでしっかり塗装しているのは本当に丁寧に作られている証拠ですね。触ってみてわかることがたくさんあるのだと改めて痛感させられました。