アスコ ASKO ファネットチェア Fanett chair イルマリ・タピオヴァーラ ダイニングチェア チーク材 50~60年代 フィンランド製 北欧ビンテージ 名作 ~ 量産美の完成形 ~

UPDATE: STAFF:チヨ
アスコ ASKO ファネットチェア Fanett chair イルマリ・タピオヴァーラ ダイニングチェア チーク材 50~60年代 フィンランド製 北欧ビンテージ 名作 ~ 量産美の完成形 ~

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ASKO

Fanett Chair

私の部屋には、ビンテージの民芸家具のライティングビューローがあります。

長く使っているお気に入りの家具ですが、ひとつだけ悩みがあるとすれば、それに合わせる椅子でした。

背もたれがあり、長く座っても疲れにくく、それでいて主張しすぎないデザイン。

そんな条件で探していた中で出会ったのが、今回ご紹介する北欧ビンテージの一脚です。

量産美の完成形

1918年の創業以来、フィンランド最大の家具メーカーとして現在も成長と人気を誇る「アスコ(ASKO)」社。

1930年代以降に大きく躍進し、イルマリ・タピオヴァーラやエーロ・アールニオといった著名デザイナーと数多くコラボレーションし、数々の名作を世に送り出してきた、北欧を代表する老舗家具メーカーです。

今回ご紹介するのは、1950〜1960年代に製造されたビンテージの「Fanett Chair (ファネットチェア)」。

背もたれのスポークが6本の、初期モデル「T55」と呼ばれる一脚です。

デザインを手掛けたのは、フィンランドデザイン界の巨匠「イルマリ・タピオヴァーラ Ilmari Tapiovaara(1914-1999)」。

ヘルシンキでアートと家具デザインを学んだ後、アルヴァ・アアルト、ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエなど、と近代建築の礎を築いた20世紀を代表する巨匠たちのもとでの研鑽の日々。

時代や社会、生活の変化に寄り添った「人々のためのデザイン」を信念とし、戦中・戦後という厳しい環境下においても、実用性を重視したものづくりを追求。

その精神は時代を超え、今なお多くの人々に受け継がれています。

現在ではイルマリ・タピオヴァーラの代表作として広く知られているファネットチェア。
しかし実は、1949年の発表当初は**レナート・カールストロップ(Lennart Karlstrup)**がデザインし、スウェーデンの家具メーカー「エズビー・ヴェルケン(Edsby Verken)」社から販売されていた、という記録が文献には残されています。

その後1955年、タピオヴァーラが構造や仕様を引き継ぎ再構築した、6本スポークの「T55」モデルが、フィンランドのアスコ社から製造されるようになりました。

更に辿ればアメリカで派生したフィラデルフィアコームバック、即ち17世紀後半からイギリスで誕生したウィンザーチェアが原型ではないかとも言われています。

いずれにせよ、量産を前提としながらも軽量で丈夫、そして美しい、当時から高い人気を誇った理由が頷けるチェアです。

プライウッドを成型して作られた座面は広く、コンパクトな見た目からは想像できないほど、ゆったりとした座り心地。

裏腿に当たる部分には緩やかな曲線が施されており、長時間座っても違和感を感じにくい設計です。
また、座面中央には「座繰り加工」が施され、身体にやさしくフィットします。

先端に向かって細くなる、すらりと美しいレッグは、一本の木を削り出して成形されたもの。
その形状が葉巻に似ていることから、「ターニングレッグ」と呼ばれています。

実際に座ってみて、個人的に驚いたのがその座り心地の良さ。もちろん個人差はありますが、座面の高さが絶妙で、腰を下ろした瞬間にすっと身体に馴染む感覚があります。

座繰り加工も浅めなので、座面の上に物を置いても安定感がありそう。

本来の用途である「椅子」としてはもちろん、少し贅沢な使い方ですが、空間の余白にちょこんと置いて、観葉植物や積読していた本、照明などを置いてみるのもおすすめ。

小さなペットがいるご家庭では、いつの間にかお気に入りの居場所として占拠されてしまいそうです。

美しい杢目と赤みを帯びた木肌が特徴的な、8層のチークプライウッド座面。フレームには、黒塗りの化粧が施された丈夫なビーチ材の無垢材が使用されています。

可愛らしい佇まいは言わずもがな、コンパクトかつ比較的軽量で扱いやすい点も大きな魅力。年齢や性別を問わず、気軽に持ち運ぶことができます。

装飾を抑えたシンプルでナチュラルな質感は、さまざまなインテリアスタイルと相性が良く、洋室はもちろん和室にもおすすめ。

日本の住空間にもよく馴染む、すっきりとしたシルエットで、ダイニングや寝室などシーンを選ばず活躍してくれます。

ステータスとして所有するビンテージも素敵ですが、この椅子のように「暮らしの中で共に時を重ねていける」ビンテージには、また違った魅力があります。

熟練の職人による丁寧なハンドメイド。釘やボルトを使用しない、古くからの伝統技術が息づく、アスコ社製ならではの貴重な一脚です。

360度、どこから眺めても絵になるイルマリ・タピオヴァーラのファネットチェア。

椅子に座って過ごす何気ない時間を、きっと、より質の高い特別な時間へと変えてくれるはずです。


アスコ ASKO ファネットチェア Fanett chair イルマリ・タピオヴァーラ ダイニングチェア チーク材 50~60年代 フィンランド製 北欧ビンテージ 名作 ~ 量産美の完成形 ~

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