月刊インプション 7月号 ~ おすすめインテリアブランド ~

UPDATE: STAFF:ヤマ
月刊インプション 7月号 ~ おすすめインテリアブランド ~

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Special issue – July

おすすめインテリアブランド

SNSで、雑誌で、カフェで、さまざまなところでインテリアを見たとき、「おしゃれだなあ」と思うのはどんな時でしょう? 空間が贅沢に使われていたり、すごく素敵な家具があったり、ディスプレイが可愛かったり、そう思う要素はたくさんあると思います。・・・が!その中でも一番大切だと思うのが「テイスト」が統一されていることだと思うのです。テイストが統一されているだけで、お部屋の印象はぐっと素敵に、そして居心地の良い空間になります。 自分の好みのテイストが分かったとき、知りたいのは欲しいテイストの家具がどのインテリアブランドにあるかということ。 というわけで、今月号はインプションオススメのインテリアブランドをテイスト別にご案内します。ぜひ家具選びの参考にしてみてください。 [toc]

● ミッドセンチュリーデザイン

チャールズ&レイ・イームズをはじめとし、アメリカで1940年~1960年代に生まれたインテリアのデザイン様式、ミッドセンチュリーデザイン。FRPやプライウッドなど、当時の最先端技術を生かした斬新で自由な発想のデザインは、家具の新たな可能性を広げました。ミッドセンチュリーの家具はユニークなフォルム、鮮やかなカラーリングが多く、独特の存在感があります。

Herman Miller|ハーマンミラー

数々の著名なデザイナーたちと画期的なアイテムを生み出してきた、アメリカのインテリアブランド『ハーマンミラー』。デザイナーズチェアでもっともミッドセンチュリーに溶け込む「シェルチェア」や、デスクワーカーの憧れ「アーロンチェア」など、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具たちは時代を超えて愛され続けています。

vitra|ヴィトラ

1950年創業、スイスの家具ブランド『ヴィトラ』。ヴェルナーパントンの「パントンチェア」やジョージネルソンの「ボールクロック」など、奇想天外なフォルムの家具からスタイリッシュなオフィス家具まで幅広く手掛けている大手家具ブランドです。

MODERNICA|モダニカ

1989年創業アメリカ・ロサンゼルスのブランド『モダニカ』。同社もまた、ミッドセンチュリー期のデザイナーズ家具や小物を扱っています。モダニカはゼニス社の機材を使用したオリジナルへの忠実な復刻品を製造しているメーカーとして知られている為、ハーマンミラーにも負けない人気を有しています。

METROCS|メトロクス

株式会社メトロポリタンギャラリーが運営する『メトロクス』。日本やヨーロッパの名作品の復刻を手掛け、独自の目線で選んだ世界各国のアイテムを取り扱うインテリアブランドです。デザイナーと直接コンタクトを取り、今まで埋もれていたアイテムを復刻させるなど、メトロクスでしか手に入らないアイテムも多数あります。

Kartell|カルテル

1949年に創立され、プラスチック素材の新たな可能性を広げたブランド『カルテル』。新しい素材を駆使して生まれた斬新なデザインは、多くのプロダクトデザインに溢れる今日でも捕らわれない新しさを感じさせます。50年代のミッドセンチュリー、60年代のスペースエイジにはもちろんのこと、アーバンな空間を演出するにも実はオススメなブランドです。

Artifort|アーティフォート

1890年創業のオランダ『アーティフォート』。フランスのデザイナー、ピエール・ポランの製品を数多く取扱い、デザインと素材の革新的な使用と組み合わせで新しい感性の家具デザインを現在に至るまで創り続けています。映画:2001年宇宙の旅にも登場する、未来感あるデザインは有名です。

● 北欧モダン

ノルウェーやフィンランド、デンマーク、スウェーデンの北欧諸国で生まれた、木などのナチュラルな素材を使った温もりを基本としながら、美しさやコンテンポラリーな雰囲気が漂う北欧モダン。同じテイストのインテリアショップですと、渋谷・原宿と新店舗のオープンが続く「IKEA( イケア)」が今話題ですね。

FRITZ HANSEN|フリッツハンセン

1872年に設立したデンマークを代表する家具メーカー『フリッツハンセン』。デンマークで初めて曲木の椅子を発表し、1952年にはアントチェア、1955年にはセブンチェアが大ヒットしたことでその名を世界に知らしめます。「フリッツ・ハンセン青山本店」はなんと、アジアで唯一の直営店です。隈研吾氏によってデザインされた建築もぜひ見て欲しいです。

CARL HANSEN & SON|カールハンセン&サン

誰しもが必ず一度は目にしているであろう名作、Yチェアを制作している『カールハンセン&サン』。ハンス・J・ウェグナーや、コーア・クリント、ポール・ケアホルムなどデンマークの巨匠たちに共通する”造形美”のある家具は、同社のクラフトマンシップなくしては生まれなかったのではないでしょうか。

GETAMA|ゲタマ

1899年に創業された『ゲタマ』。もともとはベッドのマットレスを製造していたということもあり、同社ではデイベッドやソファなど、クッションに重きを置いた家具が人気です。ウェグナーソファの大半を製造しています。

artek|アルテック

アアルト夫妻らによって設立された『アルテック』。同社の代表作である「スツール60」は北欧好きのお家に1台は必ずある!といっても過言ではないのでしょうか。インプションでも1.2位を争う人気ぶりで、入荷してもお店で眺められるのは毎回ごく僅かです…。ファブリックやホームウェアも豊富で、表参道にある直営店はいつ見ても楽しいです。

G-plan by Ebenezer Gomme|エベネゼルグーム

英国発でありながら、北欧家具の雰囲気が漂うG-planシリーズが人気の『エベネゼル・グーム』。北欧家具へのリスペクトと堅実な職人の腕が垣間見える家具は前途に挙げた北欧ブランドにも負けず劣らず魅力的なのです。

HEY|ヘイ

表参道の「GYRE」B1に当初は期間限定オープンでしたが、高い支持を獲得し営業継続が決定した『HAY』。フロア全体がハイセンスな空間で包まれていて、訪れるだけでもワクワクするような、さまざまなイメージが膨らむインテリアブランドとなっております。

● イタリアンモダン

装飾的要素を排除し、洗練されたイメージを持つイタリアンモダン。圧倒的存在感を持ち、ちょっと背筋が伸びるような、だけどホテルに来たような気持ちにもなれる空間に憧れます。

cassina|カッシーナ

ル・コルビュジェのLCシリーズやヴィコ・マジストレッティのマラルンガ等、モダン家具の代表的なプロダクトを多く輩出している『cassina』。品質、デザインの完成度、全てにおいてクオリティが高く、イタリアの高級家具ブランドとしての知名度はトップクラスに当たるのではないでしょうか。

B&B Italia|ビーアンドビー イタリア

『B&B Italia』の前身は、cassina創設者のひとり「チェザーレ・カッシーナ」と「ピエロ・アンブロジオ・ブスネリ」によって設立された「C&B(Cassina&Busunelli)」というブランドだったのをご存じでしたか? こういった経緯から、cassinaとB&B Italiaはある意味密接なライバル関係でありつつ、それぞれのブランド”らしさ”をしっかりと確立し、それぞれの道でイタリアモダンのトップを走り続けるブランドと言えます。

arflex|アルフレックス

本国イタリアはもちろんのこと、川上元美、川崎文男など日本のデザイナーが手がける作品も取り扱っている『arflex』。イタリアモダン本来の特色や由緒を重んじながら、日本で大きく発展したブランドで、同社は“イタリア生まれの日本育ち”と表されることも。

Minotti|ミノッティ

イタリアモダンの中でも、優雅で気品のある”ラグジュアリー”な空間を提案する『Minotti』。多くのデザイナーと積極的にコラボレーションを行い(2021年には佐藤オオキが主宰する日本のnendoともコラボ)、新たなプロダクトを生み出し続けています。

● シンプル・ナチュラル

飾らない過ごしやすさが魅力のシンプル・ナチュラルインテリア。Instagramでも「#シンプルな暮らし」や「#ナチュラルインテリア」の投稿数は随一かもしれません。身も心も軽やかになりそうな優しい雰囲気のお家はやっぱり安心します。

unico|ウニコ

世界各国のデザインやテイストを取り入れリデザインし、数十種類以上にも及ぶ家具のシリーズを展開する『unico』。多岐にわたるシリーズはどれもがオリジナルデザインで、自分らしさがきっと見つかる魅力的な家具がunicoには揃っています。

karimoku60|カリモク 60

1960年代から作られ続けてきたプロダクトを改めて世に伝えるべく、2002年に誕生した『カリモク60』。代表的なプロダクト、「Kチェア」はカフェなどで使われていることも多く、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

IDEE|イデー

シンプルながらも空間のクオリティを保つ優れたデザインのアイテムを数々生み出す『IDEE』。自由が丘には3フロアからなる旗艦店を構えており、家具はもちろん、雑貨や食器などハイセンスなアイテムで溢れた店内はいつもわくわくします。

MUJI|無印良品

日常生活全般にわたる商品を展開しており、シンプルで飾らない商品を展開する『無印良品』。シンプルだけどオシャレにしたい、そんなお悩みを簡単に叶えてくれます。比較的良心的な価格なのもグッドです。

Momo Natural|モモナチュラル

爽やかな空間、そんな言葉が似合う『Momo natural』。色味の優しいアルダー材やホワイト系の家具が多く、ナチュラルで落ち着く空間作りにぴったりな家具を取り揃えています。

● アメリカン&インダストリアルスタイル

貫録のある力強い雰囲気が漂うアメリカン&インダストリアルスタイル。古材や、アイアンのフレーム等、独特な風合いを持つ素材を使用した、一言でいうと「カッコイイ」テイストです。

TRUCK FURNITURE|トラックファニチャー

大阪を拠点にオリジナルの家具を展開し、熱い注目を浴びている家具ブランド TRUCK FUNITURE。インプションでは日本一どこよりも高くお買取りすると決めているブランドです。オーナーご夫妻が「自分たちで使いたい家具」を一番に提案し、ご自身たちの家具に対する愛情が強いからこそ、この人気の高さなのかもしれません。

STANDARD TRADE|スタンダードトレード

虎斑模様が美しい上質なナラ材を使用し、アメリカンスタイルを主としたファニチャーブランド『STANDARD TRADE』。その造りの良さから西のトラックファニチャー、東のスタンダードトレードなどと言われる程インテリア好きには堪らないブランドです。

PACIFIC FURNITURE SERVICE|パシフィックファニチャーサービス

LYON、CLARIN、JIELDE、DAZORなど数々のインダストリアルアイムを取り扱う『PACIFIC FURNITURE SERVICE』。オリジナルプロダクトももちろん人気で、同社のソファ、スタンダードC。P.F.S.の代表的なソファとしてロングセラーアイテムとなっています。

journal standard Furniture|ジャーナルスタンダードファニチャー

ACME Furniture|アクメファニチャー

オリジナルアイテムに加え、1960~70年代のアメリカヴィンテージなど、感度の高い家具を取り揃えている人気ショップ『journal standard Furniture』と『ACME Furniture』。アパレルブランドのフィルターを通して生まれる家具は、お部屋をファッショナブルに見せてくれるに違いありません。

CRASH GATE|クラッシュゲート

「CRUSH CRASH PROJECT」という複数のシリーズブランドを展開している『CRASH GATE』。さまざまなシリーズがあることで多様なジャンルのアイテムを組み合わせて、気軽に楽しむことが出来ます。

BISLEY|ビスレー

アメリカンビンテージのインダストリアルファニチャーとは一線を画す、英国『BISLEY』。スタイリッシュな見た目ですが、飾りっ気のない武骨さがヴィンテージ・インダストリアル系インテリアに良くマッチするのです。

● ブリティッシュ

エレガントな中に素朴な英国カントリーの暮らしを想起させる、ブリティッシュテイスト。英国の伝統的なデザインは、ノスタルジックな空間を演出してくれます。

ERCOL|アーコール

ルシアン・アーコラーニによって創業した英国家具メーカー『ERCOL』。アパレルブランドのマーガレット・ハウエルでも取り扱われており、日本での人気も非常に高くなっております。高度な曲木技術によって生まれる、優雅であり堅牢なフォルムのチェアが素敵です。

HALO|ハロ

ヨーロッパの伝統と技術を継承し、モダンデザインとの融合を図る英国の家具ブランド『 HALO 』。アンティークとモダン、どちらも兼ね揃えるデザインにする為、素材に拘り、デザインに拘り、その拘りの末にできたアイテムは何年経っても色褪せることのないものだと思います。

あとがき

家具のブランドは数知れず。挙げたらキリがありません。 でも、自分が好きなインテリアのテイストはどのブランドが扱っているのか、これが一致すれば理想のお家に大きく近づくのではないでしょうか。心地いいインテリアを実現するためにショップ選びにもこだわると、もっとお家が好きになるかも。 そして、「もしかしたら、インプションにこのブランド売っているかも」とふと思っていただけたら嬉しいです。
月刊インプション 7月号 ~ おすすめインテリアブランド ~