Woodmark
Vintage stacking chair
こんにちは。用賀店のふくです。
今日はドイツのビンテージチェアをご紹介させて頂きます。
少し前の記事で西欧のビンテージアイテムにも触れましたが、日本ではあまり触れる機会がなく流通量も非常に少ない為、割とニッチな部類。
ただ、物が悪いということではなく、知名度が低いだけなんですよね。
他の西欧のアイテムにも共通しますが機能性や実用性は充実していて、デザイン性も高い。
そんな埋もれてしまったアイテム。
新しい価値観を生むべくその魅力に迫りますので是非、最後までご覧くださいませ。
西欧のスタンダード
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こちらはドイツ Woodmark社のビンテージ スタッキングチェア。
美しい曲線のシートとメタルの脚部の組み合わせ。
海外サイトをみても詳しい情報は出てきませんが、恐らく1960年代に公共施設や学校などで使うために作られたものと思われます。
西欧で有名な家具メーカーといえばパグホルツやガルファニタス。
その2社に共通するのは薄いプライウッドのシート。
このチェアもその例に漏れず、生産された当時の時代背景を感じさせます。
もともとプライウッドは軍需産業が生み出したものとなり、1945年の終戦後に世に広まった新しい素材。
西欧でも新しい技術を積極的に取り入れ、様々な試行錯誤の上、この薄くても強度を保ったプライウッドを生み出したのでしょう。
ミッドセンチュリー期に生み出されたアイテムって国や地域でのスタンダードにかなり差があるので色々調べると面白いと思います。
実際に腰を掛けてみて感じるのは安定感の高さ。
この薄いシートは荷重がかかることによりしなやかにしなり、肌へ優しく寄り添います。
背面に入った傾斜は背筋を伸ばし、正しい姿勢へと導いてくれますので背筋が伸びる椅子といった印象を受けます。
脚元を見てみると少し変わった形状であることがわかります。
床や絨毯を傷めないように接地面を増やしているのでしょうか?
この辺りは日本の畳用の椅子に似ているようにも感じさせますね。
あとは何といっても省スペースで収納できてしまうのもポイント。
学校などで使われていると考えると非常に合理的な作りですよね。
あとは1脚あたり5kgと割と軽量となっているところも◎
日本のパイプ椅子やスクールチェアと比べるとデザインはこちらのチェアに軍配が上がります。
インダストリアル(工業的)なアイテムですので世界単位でみると決して珍しい椅子ではないのですが、いざ探してみると同じアイテムに日本で出会える確率は低いと思います。
後ろ髪を引かれるような魅力が溢れる椅子となりますので、是非この機会にご自宅に迎え入れてみて下さい。