USM Modular Furniture cabinet

配置する場所やシーン、用途によって求められる機能や形状が異なる家具。 家具は変形が前提で作られておらず、求められる空間に完全にフィットするとは限りません。 ある建築家はこれに注目しました。 そして完成したのはあらゆるニーズに対応する変幻自在な家具。 本日紹介させて頂くのは機能的でスタイリッシュなシステム家具の最高峰、USMハラーのキャビネットです。

堅牢な柔軟性

>>この商品の詳細を確認する 1885年、ウルリッヒ・シェアラーによって金属加工、錠前業の会社として設立されたUSM。 スイスのミュンジンゲンに建てられた本社と工場は現在も変わらずここにあります。 窓用の金物や蝶形丁番、精密加工された鋼板の生産など、幅広く携わるようになったUSMは、事業拡大を機に工場と本社を近代化することを決意。 このとき新しい工場と新しい本社の設計に依頼されたのがフリッツ・ハラーでした。 そして1963年。 激しい業界の変化に対応できる柔軟性をもたせたモジュラー建築システムを採用した工場と本社が完成。 それと同時に、家具も建物同様、工場やオフィスの多様なニーズに応じて調整できるよう、新しい建物のモジュール性と汎用性に合わせたモジュラーシステムの家具も開発されました。 これがこのキャビネットの原型、ハラーシステムだったそう。 ハラーシステムの驚異的な汎用性、耐久性、デザイン性は、真新しく、そのあまりにも画期的なシステムは直ぐに業界の注目の的に。 当初は、USMのオフィスのみでの使用を意図していたモジュラーシステムでしたが、思い通りの姿かたちに変形しニーズに寄り添うハラーシステムは多くのデザイン現場からオフィス、さらには家庭にまで普及することになります。 今回入荷したのは1列2段のキャビネットタイプ。 非常に使い心地の良いアイテムです。 上段はドロップダウンドア、下段は引き出し収納と非常に扱いやすい仕様。 カラーは気品あるグラファイトブラックで落ち着いた印象です。 スタイリッシュながら圧迫感を与えずすっきりと空間に収まり実力を発揮してくれます。 2001年にニューヨーク近代美術館（MoMA）の永久コレクションに加えられたUSMハラー。 モダンクラシックデザインの象徴として、その地位は揺るぎないものとなりました。 実際に使って頂く事により持ち前のタフさとシーンへの対応力を発揮してくれるはず。 あらゆるニーズに対応する堅牢な柔軟性を持つプロダクトのご紹介でした。