UK Vintage
Monks Bench / Table / cabinet / sideboard
本日ご紹介させていただく「モンクスベンチ テーブル」は、英国の長い歴史の中で生み出された由緒ある家具の一つ。
今回は貴重なビンテージ品の入荷となり、英国の伝統がひしひしと感じられる佇まい、上質且つ実質剛健な作り。
そして機能、デザイン共に大変充実した逸品となっております。
英国の"伝統"と"粋"。
17世紀の半ば頃、修道士や修道女が 修道院で使用する家具として登場した「モンクスベンチ」。
その当時は持ち込める私物や家具の数が厳しく戒律されていた為、修道院では一台で多機能に使える家具が好んで使われていたそうです。
見た目には木製のバックパネルを備えたサイドボードのようにも見えますが、実はこちら、主にベンチとして、そしてテーブルやキャビネットとしても使える多彩な機能を持つ一点。
その設計もユニークなものとなっており、ベンチの背板を倒す事でテーブルに早変わり。
更に座面の下にはたっぷりと収納スペースが広がっているので、日用雑貨を始めとする様々なアイテムを仕舞えるようになっています。
多機能な家具と言えば 同じく英国で生まれた "ドローリーフテーブル" や "ライティングビューロー" 等も有名かと思いますが、これらは一般家庭用として生み出された、いわば民衆的な家具達。
その点モンクスベンチは修道院用としてのルーツを持っている分、より実直な機能性が追求された、ストイック色の強い設計であるように思えます。
元々は装飾も無かった質素な家具だったそうで、後に一般家庭に普及していった際に様々な意匠の木彫が施されるようになり、そのバリエーションも広がっていったのだとか。
今回のキャビネット部には、クラシカルなパターンの木彫。
その上部にはライオンの木像が2頭配置され、背板には盾のエスカッションと唐草モチーフのサポーターがあしらわれた、まさに英国的なデザインとなっています。
しかし豪快にあしらわれた背もたれの木彫に、どこか青年的な若々しさが垣間見れるのがこのアイテムならではの特徴。
品格と礼節を感じさせながらも、より親しみやすく活き活きとしたデザインが魅力的で、英国の "伝統" と "粋" が見事にマッチした一点と言えます。
肉厚なオーク材が織りなす上質な素材感は英国家具の醍醐味の一つ。
"数世代に渡って使える" と言われる程に その実質剛健な作りも大変見応えがあります。
木彫一つにしても、その一刀一刀が大胆なタッチで表現された豪快な作風。
そうであるからこそ、年月と共に角が落ち、更に木材の艶めきが増す事により、魅力的なバランスに育っていきます。
これこそが英国品の神髄であり、英国ビンテージの魅力と言えるのではないでしょうか。
国内でも粒ぞろいのアンティークを取り扱う事で有名な "ロイズ アンティークス Lloyd's Antiques"にて取り扱われていたこちらの逸品。
ホームユースで拘りのインテリアとしてお使いいただける事は勿論、カフェやレストラン、ホテルのインテリアにおいても、魅力的な空間を演出するアクセントとしてお役立ていただけます。
一点限りの入荷となっておりますので、お探しの方は是非この機会にご検討くださいませ。