UK Vintage
Draw-leaf Table
ヨーロッパのアンティーク家具はサイズが大きい。そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際に大きいものが多いのは事実なんですが、じつはアンティークと呼ばれる期間は長く、中には比較的小ぶりな家具の時代がありました。
これならお家に合うかもと思わせてくれるサイズ感のアンティーク家具。狙うはイギリス・ヴィクトリア期のアイテムです。
蘇れ、二面性



大英帝国として最も栄えたヴィクトリア女王の治世時代。在位期間は63年7ヶ月と長く、ひとえにヴィクトリアンスタイルといってもさまざまな変遷をたどっています(日本でいう昭和と考えると分かりやすいかも?)。
その中でかわるがわる登場したのが、それまでの時代の様式の蘇りデザイン。とくにどんどん暮らしが豊かになる後半(1880年代以降)には人口が増加し住環境が過密になったことで、リバイバル×サイズダウンの家具が増えていきます。

そこで重宝されたのが、このドローリーフテーブル。主天板の下に隠れた左右の羽板(=leaf)を引っ張り出す(=draw)仕組みの狭いスペースでも有効に使える伸長式ダイニングテーブルです。
原型の誕生は16世紀後半だそうですが、現代で出会うものはおそらくヴィクトリア時代に作られたリバイバルモデルがほとんど。日本の暮らしにも取り入れやすいコンパクトサイズが多いのが特徴です。


今回は幅90/120/149.5cmの3段階の調整が可能な1台。正方形から長方形へと変化する、2~4人で囲むのに程よい(頑張れば最大6人までいけそうな)大きさです。
しかも天板は当店にてサンディングと再塗装済。全体に傷や汚れといった経年の味わいは残りつつも、お料理を並べる面に清潔感が感じられるのは嬉しいポイントといえるでしょう。



デザインはというと、ドローリーフが誕生し流行した時期でもあるエリザベス様式とジャコビアン様式を踏襲。やや控えめな装飾ながら重厚感のあるバスボスレッグを象徴に、オークの時代と呼ばれるにふさわしい威厳が漂います。
でもかまぼこみたいな形のパーツがあったり、取り外した天板を組み直すときに向きを間違えないよう付けられた目印「XIII」が散りばめられていたりして、よく見ると可愛らしさも兼ね備えています。

大きくなったり小さくなったり、味があったり清潔感があったり、かっこ良かったり可愛らしかったり。たくさんの二面性が個性となったドローリーフテーブル。
そもそもヴィクトリアン様式でありつつ偉大なる過去の2つの様式の要素で構成されるのだから、さまざまな表情をもつのは必然なのかもしれません。
リアルアンティークならではの魅力と現代にフィットするサイズを同時に持ち合わせるところもまた二面性?とにもかくにも、二度会うことはまたとない一期一会だとお伝えしたくなるのです。











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