UK Antique Salon Sofa

年に2回、親戚が一堂に会するお盆とお正月。親姉妹が多く、伯父伯母その子供たち（いとこ）とその家族が集まり、多い時には30人近く…結構な大所帯です。 大勢が集まる時、いつも中心にいるのはおばさまたち。響き渡る話し声に笑い声。女性陣のパワフルさったら半端ありません。老若男女が勢ぞろいしているはずなのに、もはや女子会。 そんな集まりもここ数年は自粛。していたのですが、今年久しぶりに集合することができました（規模は縮小でした）。

知的に、優美に、上品に。

>>この商品の詳細を確認する いつの時代も人々の集う場所には、女性がいます。とりわけヨーロッパ文化史の中で女性が花咲かせたサロン文化は、その代表格。 自宅に客人を招いて芸術や知的な会話を楽しむ社交の場。女子会の起源なんじゃないかと思えるほど、女性を中心として広がりをみせました。 女性の地位や品格を高めたといわれるサロン。「最高のしつらえ＝最高のおもてなし」として、招いた人々をもてなすためのセッティングに力が注がれていきます。 大勢が集まる空間に置く家具は“ 魅せる家具 ”。こうして、もともと流行していたロココ様式が豪華絢爛に花開いていくのです。 荘重なバロック様式を引き継ぎながら、より優美な繊細さをまとった女性的な様式。 細やかな透かし彫りに深紅のベルベット調ファブリック、縁取りを囲うテープに至るまで華やかさに抜かりはありません。 そして、背もたれやアーム、脚部にまで及ぶ装飾の数々。特に、カブリオールレッグ（猫脚）はロココ家具を代表する特徴のひとつです。 脚底がキャスターなのは、開かれるサロンにあわせて模様替えを容易く行うためでしょうか。 このタイプのチェアは比較的インプションでも取り扱うことが多いのですが、今回はソファタイプ。 椅子の背もたれをドッキングさせたような独創的なデザインでありながら、UKらしい深みのあるマホガニー材フレームが落ち着きのある仕上がりを感じさせます。 上品、華美。来客があったら、ついサロンと呼んでしまいたくなる優雅なアンティーク。 とはいえ、なかなか気兼ねなく大勢を招くことができない時期が続きます。そんな時は、このソファに座って貴婦人の気分を。 自分で自分をもてなす。ソファのおかげで、話し方や所作までなぜだか優美になりそうです。