UK Vintage
Mahogany Chest
長い歴史を持つ英国家具は、ジョージアン様式やクイーンアン様式など、当時の治世が反映された、富の象徴としての側面がありました。
豪華絢爛な装飾の家具も素敵ですが、自分の部屋に置くとなると話は別ですよね。「毎日ドレス来てケーキ食べてますわよ」って方は良いかもしれませんが、一般家庭に取り入れるビンテージは、やっぱりシンプルなデザインのものが人気です。
今回入荷したビンテージチェストも大変良い雰囲気の個体となっております。
マホガニーの魅力を味わう
国内有数のアンティークショップ“ロイズアンティークス Lloyd's Antiques”さんで取り扱いのあったビンテージチェストです。
スクエアなフォルムに装飾はごく控えめという精悍なルックス。どっしりとした存在感を放っていてビンテージ家具らしい風格がありますね。
年式としては1950年代前後といったところでしょうか。それでも十分古いですが、アンティークという文化が根付いた英国の家具としては比較的若い方になるかもしれません。
主材となるのは英国家具にはお馴染みのマホガニー。チークと並ぶ銘木として古くから高級家具に用いられています。
その木肌の美しさからギターなどの楽器に採用されることも多いのですが、古い塗装のウェザーチェック(ひび割れ)がビンテージのギブソンのようで、個人的にたまらない表情となっております…!
光沢のある木肌に共通点があるチークとマホガニーですが、油分を含むチークに対して、マホガニーは木の繊維自体にキラキラとした艶があるのが特徴です。
杢目のうねりも相まって大変美しいマホガニーの木肌。装飾が無くても十分魅力的だと思いませんか?
こちらの個体は3段4ドロワーと非常に使いやすいサイズ感。衣類の整頓はもちろん、リビングでサイドボードとしても活躍してくれそうな万能タイプと言えます。
テーブルランプや器などを並べて、オリジナルな空間作りに挑戦してみたくなりますね。
敷居が高いと思われがちな英国ビンテージ家具。確かに難しいアイテムも沢山ありますが、こういったチェストなら意外なほどに取り入れやすいです。
美しいマホガニー材の魅力を、ぜひご自宅で堪能してみてください。