UK Vintage
Oak Chest
男前インテリアとか姫系インテリアなんてスタイルもあったりしますが、インテリアはジェンダーレスです。
男っぽいとか女っぽい名称がつけられるのは、なんとなくイメージが湧きやすくなるから。
でも実際は男ものとか女ものとかの括りはありません。好きなデザインを好きなように選んで楽しめるのがインテリアなのです。
マニッシュでフェミニンで
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意気揚々と語ってみたものの、このチェストを目の前にして感じた第一印象は、男っぽさと女っぽさの融合。
イギリスのビンテージらしい風貌ながら、柔剛一体となった不思議なオーラを放つ1台です。
オーク材の深い杢目が奏でる重厚感。直線的なすっきりとしたフォルム。まず目に留まるのはマニッシュな佇まいです。
加えて前面にはスタッズのような装飾があしらわれ、より力強い印象を高めています。
かと思えば、華奢なラインで優雅な曲線を描くフェミニンな挽き脚。
収納部分と脚部は本当に同じ人がデザインしたんだろうか?なんて疑ってしまうほど、異なる雰囲気を醸し出します。
それでも一見アンバランスにも思えるマニッシュとフェミニンの相反する2つの組み合わせが生み出すのは、絶妙なバランス感覚。
ずっしりとした収納部とすっきりと軽やかな脚部が程よく調和し、それがなぜだかよい塩梅に思えてくるのです。
そんなセンシティブな見た目に対し、抽斗はなんとも実用的。全段幅74cm×奥行35.5cmの内寸ですが、それぞれ深さが異なります。
1段目が11.5cm、2段目は13.5cm、そして3&4段目が16cm。薄手のものから厚手のものまで仕分けしてしまうことができるのは、現代にも嬉しい仕様です。
男っぽさも女っぽさも両方を感じることのできる家具は、そうそうありません。見事に1台でジェンダーレスを表現しているかのようです。
この融合のハーモニーはきっと探しても見つけることのできない、ビンテージならではのデザインではないでしょうか。
マニッシュとフェミニンを家具に宿す、今の時代を先読みしたような稀有なチェストです。