UK Vintage
1930s Sideboard
アンティークとビンテージ。
一般的にその違いは100年を経たものか否かで線引きされることが多く、作られてから100年以上経ったアンティーク品は現存するものの少なさもあって価値が上がり続けています。
今回ご紹介するのは、恐らくあと数年~十数年で一世紀を超えるであろう「ニア・アンティーク」。凛とした佇まいの一台です。
節目はもう間もなく
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UKビンテージのオーク材サイドボードです。
食器類の収納に用いられていたものは「バフェ」と呼ばれたりもしますが、こちらは居間やホールで多目的に使われていたものではないでしょうか。
造形から1930年代頃のものではないかと思われます。
19世紀末からのロココ~アールヌーヴォー、1920年代のアールデコというデザインの流れを経たこちらは、草木を思わせる華やかな装飾と、直線的なフォルムが調和した外観が特徴。
こうした細かな彫り模様はヨーロッパのビンテージらしさを感じさせるものですが、本品はあくまで控えめに留めてある印象です。
華美な装飾はゴージャスな反面、日本の住宅に取り入れるにはやや敷居が高かったりするので、これくらいすっきりした外観なら迎え入れやすいと思います。
家具に限らず、ビンテージやアンティーク品は嗜好品としてのレベルが高く、ステータスに感じる一方で実用面で不安になったりするもの。
ずっと憧れはありつつも、なかなか一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
こちらも長い歴史の中で、時には手を入れられながら、今日までコンディションを保ち続けてきました。
よく見ると引き出しの底板の色が違いますね。そのほかにも金具の交換などがなされておりました。
飽きたら捨てるのが当たり前になってしまった今日、永く使い続けることの大切さを説いてくれているようにも感じられます。
長い時間が経ったからこその重厚感。塗装や加工で経年感を再現したお品物もございますが、やはり本物のビンテージは質感がまるで違いますね。
同じものに巡り合うことはまず無いであろうビンテージとの出会い。
まもなく100歳を迎え、アンティークとして新たな歴史を辿っていくサイドボードをお迎えしてみてはいかがでしょうか。