UK Vintage
Gateleg Table
時に巡り合う正体不明のビンテージ。
いつ生まれどこで作られたのか。
故このようなかたちになったのか。
得体の知れないそれらはデザイナー等の身元が知れた名品に劣らない魅力を放つこともあります。
本日ご紹介させて頂くのもまた、アノニマスな名ビンテージです。
正体不明の魅力
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今回ご紹介させて頂くのはイギリスのゲートレッグテーブル。
ユニークなデザインと仕様が存在感あるビンテージアイテムです。
その名の通り補助の脚がゲート門のように開閉し伸長を行える仕様。
歴史は古く17世紀初頭のジャコビアン期には登場していたと言われています。
簡単な動作のみで天板を拡張できるテーブルは様々なデザインで作られ、世界中に瞬く間に広がりました。
メリハリの利いたデザインに装飾的な天板。
フレームデザインも非常に印象的で開閉時両方の姿を意識したと思われる高い完成度を随所に見ることが出来ます。
それぞれがユニークながら整ったバランスによりどこか上品な印象すら感じさせます。
石目調のメラミントップにピンストライプのパターン。
優美な印象の中に、カスタムカーのようなクラシカルでアーティスティックな要素をも感じさせます。
ゲートレッグテーブル特有のギミックへの強い拘り。
支えを収納したさいの重なりは美しく、心地よい混雑を見せます。
普段見えない箇所ではありますが細やかな箇所への配慮を含んだ魅力的な箇所です。
先細の脚と随所に散りばめられたブラスパーツ、グライズデザイン等への細やかな配慮とセンス。
どの箇所を取っても個性的でビンテージ家具ならではの風合いが各部に良い味を与えています。
天板を折りたたんだ際の奥行は約35.5cm。
このコンパクト性による柔軟性もこのテーブルの特徴です。
確りと重厚な作りではありますが、気軽に移動を行うことが出来ます。
これほどの自由度とデザインを持ちながらも詳細は不明。
デザイナー共にこのプロダクトがいつ、どこで、誰が作ったのかもわかりません。
しかしながら物の魅力はネームではなく、デザインの本質に宿るもの。
無名ながら素晴らしい完成度のプロダクトです。