UK Antique
Settee Bench
古くは11世紀頃から伝統的に家具作りを行ってきたイギリス、綿々と受け継がれてきた堅実なものづくりとレリーフや挽き物加工などの細やかな技法から同国のアンティーク家具は高い人気を誇ります。
新品の家具では味わうことのできない奥深さと暮らしに広く根付いた高い格式を伺い知ることができる英国家具。
本日ご紹介するのはそんなUKアンティークの魅力あふれる一台のご紹介です。
シャープで軽やかなUKアンティーク
こちらは繊細なシルエットが美しい2人掛けのセティベンチ。
"セティ settee"とは背もたれとアームを備えた長椅子を指す言葉で、17世紀ごろのフランスの上流階級の間でサロンと呼ばれる小部屋での集いが流行した際に、その空間に合わせるため生み出された家具の一つとされています。
エドワード7世が在位していた20世紀初頭に確立されたエドウォーディアン様式。
それまでの重厚感あるヴィクトリア様式とは対照的にスリムな造形やシンプルなデザインへと変化しました。
また、当時のロンドンの住環境に合わせた小ぶりなものが多く作られたため、日本の取り入れやすいサイズとなっているのも嬉しいポイントです。
マホガニー材をぜいたくに使ったフレームがシャープで美しい一台。
フレームの随所に線形の象嵌があしらわれており、落ち着きのある優美な雰囲気に仕上げられています。
背もたれは曲線的な造形でアームと一体になっている特徴的な造形。
曲線的でなめらかなシルエットに加えて面取りを施すことで背中を優しく支える形状に整えられており、ゆったりとした姿勢で座った際もフィット感のある掛け心地です。
また、背もたれにはダイヤ型の象嵌や透かし彫りなどの装飾もあしらわれており、曲線的なシルエットと合わせてシンプルながらシックな美しさを演出しています。
背もたれと同様に直線的な象嵌が延びたスリムな脚。
先端に向けてテーパーがかけられているのに加えて、特徴的なふくらみを持つ"スペードレッグ"とも呼ばれるエドウォーディアン様式ならではの造形も特徴的なデザインです。
繊細で優美な造形でデザインはもちろん掛け心地にも優れるセティベンチ。
アンティークの気品をしっかりと持ちながら圧迫感を抑え、様々なインテリアスタイルにクラシカルなアクセントとしてマッチしてくれる一台です。
弊社で入荷後に座面の張り替えを行っており、これからも安心してお使いいただける一台です。この機会をぜひお見逃しなく。