Werner
Shoemaker Chair
ライダース、フォトグラファージャケット、ドラフティングデスク、ドクターチェア、薬棚。用途や職業の名前を冠したものって結構ありますね。
ひとつの事に特化するため、考え抜かれて作られたものはいつの時代のものでも僕は魅力的に感じてしまうのです。そのなかでも1番のお気に入りはシューメーカーチェア!
シューメーカー=靴職人...?あまり聞き馴染みはないですよね。このスツールの起源を調べると、15世紀のデンマークで農民たちが牛の乳搾りで使っていた椅子とのこと。野外や石畳みの上など、どんな場所でも安定する3本の脚が採用されています。その後、17世紀には木靴の生産が盛んになり、靴職人たちも3本脚のスツールを使用することが多かったそう。
毎日朝から晩まで仕事で使っていると、摩耗で座面がお尻の形に!?職人たちはその座り心地の良さに驚き、自分のお尻の形に合わせて座面を削ったスツールを愛用していたことからシューメーカーチェアが誕生しました。
現在では、デンマークの小さな工房Werner / ワーナー社がひとつひとつ手作業で製作しています。リプロダクトアイテムも存在していますが、家族ぐるみでモノづくりを三代に渡り続けているワーナー社のものが個人的には好み。滑らかで美しい表情が圧倒的なので機会があれば比べてみて下さい。
そんなシューメーカーチェア。僕は持っていません!!
何故なら人気ですぐに旅立ってしまうから、、、
入荷して1ヶ月以上、誰にも見つからなかったら買うと決めて何年か経ちました。もう諦めて新品を買いに行ってきます!