PP Mobler
PP85
このテーブルがデザインされたのが1955年のこと。日本ではまだテレビ放送が始まったばかりの頃ですね。もちろん白黒。ガチャガチャとダイヤルを回してチャンネルを変えていた頃が懐かしい。
そんな時代においてウェグナーは常に創造性と独創性に溢れた作品をデザインし続けます。デニッシュモダンの独特のスタイルの成り立ちについて聞かれた彼はこう答えたことがあるそうです。
「デザインをより純粋なものにしていくプロセスによって作られたのだと思います。私にとってそれは、よりシンプルにしていく作業。4本の脚、座面、背、アーム、そしてそれをつなぐフレームというように、必要最小限なところまで、無駄をそぎ落とすということなのです。」と。
私の部屋にはまだ早い。
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PP85 クロスレッグドテーブルもまさに無駄をそぎ落とした彼らしい作品。天板とクロスした脚部、それを支えるためのスチールフレームで構成されたミニマムかつ効率的、そしてなによりその潔さが美しいテーブルとなっています。
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このPP85はデンマークのPP mobler / ピーピーモブラーで現行でも販売されています。オーク材のものでおよそ72万円。今回のご紹介のモデルはフレームがオーク材、天板にはリノリウムが採用された希少なものとなります。販売されていた当時の定価もこちらの方が高額だったと思われます。
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リノリウム天板のものは調べてもほとんど出てきません。海外のサイトでやっとちらほら出てくるくらいですね。リノリウムは天然色素からできた塗料。特徴は環境に優しく経年で色の変化が見られること。時間の経過と共にさまざまな表情が楽しめるので、ヴィンテージ好きの方には堪らない仕様です。
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元々はウェグナーがデンマークのテーブル専門メーカーだったアンドレ・ストゥック社の為にデザインしたテーブル。現行のモデルでは、ウェグナーとPPモブラーによって再度デザインの見直しが行われ、より椅子が収納しやすいよう改良されています。今回のテーブルも改良された後のモデルとなります。
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かっこいいですよね。このテーブルがあったらすごい自慢出来ます。でも私の部屋にはまだ早いお品物です。
このテーブルの良さを理解してくださる方に是非使って頂きたい名作です。
