PP mobler
PP586 Fruit Bowl
生涯で500種類以上もの椅子をデザインし、デンマークデザイン界において最も独創性と創造性に溢れていると言われる、Hans J Wegner(ハンス・J・ウェグナー)。
「椅子の巨匠」の異名を持つ同氏ですが、今回はコレクターやマニアの方でもなかなかお見かけしたこと無いであろう、PP Mobler(PPモブラー)社製の大変希少なフルーツボウルが入荷しましたのでご紹介させて頂きます。是非最後までお付き合いくださいませ。
チェアだけじゃない、ウェグナーの名作
>>この商品の詳細を確認する
ウェグナーは靴職人である父親のもと1914年にドイツにて誕生。13歳から家具職人の下で修業をはじめ、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。
その後、アルネ・ヤコブセンの事務所に勤め、デンマーク第二の都市であるオーフス市庁舎をデザイン。独立以降、Yチェアやザ・チェア、ピーコックチェアをはじめとする数々の世界的な名作チェアを世に送り出して来ました。
フルーツボウルは、元々ヨハネス・ハンセン社の為に1956年に家具見本市である「ミラノ・サローネ」にて発表されたもの。その後1991年にデンマークの家具ブランド、PPモブラー社がその製造を引き継ぎ「PP586 フルーツボウル」として復刻、アッシュ材とマホガニー材でのみ生産をしていました。
2006年には誕生50周年を記念し、当時と同じチーク材のフルーツボウルがシリアルナンバー入りで50個のみ限定生産されました。
轆轤(ろくろ)の技術で製造されたボウルは、厚みのある木材を丁寧に切り取り美しい曲線を表現。
ボウルをスチールの脚に乗せるというシンプルな造りですが、重厚な無垢材に対して細身で無機質な金属レッグがメリハリを与えています。
素材には「木の宝石」と呼ばれる程、希少なミャンマーチーク無垢材を使用。
赤みを帯びたブラウン色ときめの細い美しい木目が特徴、耐久性・耐水性に加えて防菌・防虫性にも優れており、17世紀には英国海軍の大型帆船などにも使われていました。
フルーツボウルやローテーブルとしては勿論、脚を外してダイニングテーブルに乗せても良さそうなお品物。
ボウルの裏面には50個限定を示すシルバー製のナンバープレートが刻印。専用のパッケージもしっかりとお洒落です。
数多くの家具をデザインしている巨匠ウェグナーの中でも大変希少価値の高いアイテム。
実際に触れられるのも最初で最後かもしれません。
美しいデザインや経年によるチーク材の味わい、木材とスチールのギャップなど、シンプルながら魅力の多い逸品を、是非この機会にいかがでしょうか。