Nordiska Kompaniet
TOKYO
1959年、スウェーデン人デザイナー Carl Axel Acking により東京のスウェーデン大使館の為にデザインされたチェア、その名も『TOKYO』。
製造から半世紀以上も経った北欧ビンテージ家具に、日本の首都の名前が冠されているのは何だか不思議な感じです。
今回はそんな、珍しい名前とそれからもちろんデザインも素晴らしい北欧ビンテージアイテムの紹介です。
Sweden × Tokyo


製造はスウェーデンのデパートでありデザイン会社の"Nordiska Kompaniet"。
アームから背もたれにかけての流れるようなラインが美しい1脚です。


材に使用されるのは北欧ビンテージ家具の醍醐味とも言えるチーク。
経年により色はかなり深まっており、ビンテージでしか味わう事の出来ない風合いを存分にお楽しみいただけます。

上記以外にも、北欧らしいシンプルさの中に取り入れられた効果的なデザイン。
座面下のフレームは両脇が削り込まれまるで座面は浮いているかのように見えます。
脚はテーパードではなく、地面に向かって僅かフレアしているのはとてもユニークな点です。
シルエットがもったりとしてしまいそうな所をしっかりと軽やかに纏め上げている所に、デザイナーの手腕と職人の手仕事の熟練度を感じさせられます。

座面には薄くクッションが張られ、その上から本革でカバーされております。
柔らかな座面に腰掛け丁寧に処理されたアームに肘を預ければ、まるでラウンジチェアかのような寛ぎをお楽しみいただけます。

東京で使われる事を前提にデザインされたチェア『TOKYO』。
1950年代の北欧で、東京をイメージしてこんな素敵な椅子が造られていた事をとても嬉しく思います。











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