Midcentury design furniture
こんにちは。ふくです。
今日は用賀店に在庫しているミッドセンチュリーデザインのチェアたちを集めてみました。
ミッドセンチュリー=世紀の半ば
1940年~1960年頃にデザインされたアイテムたちは戦争を経て新たな技術が生まれたこともあり、それまでなかった素材や技術が用いられた前衛的なデザインで目を楽しませてくれます。
それらは現代においても輝きを失う事は無く、名作と称されるプロダクトが数多く存在しておりますので、ほんの一部とはなりますがご紹介させて頂きます。
Pick up items
ご紹介するのは計9脚。
剣持勇、柳宗理、チャールズ & レイ・イームズ、ハリー・ベルトイア、ウリヨ・クッカプーロとデザイナーを見るだけでもかなり贅沢なラインナップ。
デザインだけではなくカラーリングで選んで頂くのもお勧めですので最後までご覧くださいませ。
秋田木工 No.202 ビンテージ 剣持スツール
日本の老舗家具メーカー“秋田木工”が手掛ける名スタッキングスツール、通称「剣持スツール」。
デザインを手掛けたのは日本を代表するインテリアデザイナー剣持勇。
集合住宅が増えた戦後にシンプルでスペースを取らない剣持スツールは大ヒットし、現在でも秋田木工の定番として愛され続けています。
こちらはビンテージのモデル。
ジャパンビンテージ特有の渋みと曲木によるユニークなフォルムと光沢のあるPVCレザーを上品に纏った一脚です。
曲木による抜群の強度と、スタッキング機能による抜群の実用性を兼ね備えた名作です。
KOTOBUKI vintage stadium chair
1914年創業の日本を代表するFRP樹脂メーカー“コトブキ KOTOBUKI”のビンテージスタジアムチェア。
デザインを手掛けたのはこちらも剣持勇です。
スタジアムチェアはその名の通り、スタジアムや駅等の公共施設で使われていたチェア。
イームズのシェルチェアを彷彿とさせるFRP樹脂の素材感と身体に沿う柔らかいフォルム、一切の無駄のないデザインが特徴的で屋外使用にも適しています。
ミニマルなデザインは日本人の体型に合わせて設計されているからこそ。
抑えられたサイズ感や丸みをおびた造形が当時の特有の空気を感じさせ、現代の暮らしにも優しく寄り添ってくれます。
こちらはスタッキングベースにフロントパティングの仕様。
パティングは取り外しが出来ますので、好みに合わせて使い分けも頂ける名作です。
KOTOBUKI FRP side chair
日本を代表するインダストリアルデザイナー、柳宗理が手掛けたサイドチェアです。
製造はスタジアムチェアと同じコトブキ製。
イームズのシェルチェアに見られるよう、エッジを裏側に折り返すことで強度を出す仕様が一般的だったプラスチック製のチェア。
柳宗理はこのチェアにシャープですっきりとした見た目を与える為、この仕様を排除し、背と座の中間部を膨らませることで強度と座り心地を確保しました。
ベースには連結とスタッキングが可能なスタッキングベースが採用されており、スタッキング時の端整なフォルムも魅力のひとつです。
今回入荷したチェアは、香川県の施設で使われていた当時の別注モデル。
シェルカラーが落ち着きのあるレッドカラーとなっている貴重な1脚です。
360度美しいフォルムと圧倒的な座り心地はまさに柳デザイン。
無駄の無いデザインながら他との違いを明確にする歴史的名作と言えるでしょう。
※モスグリーンは専門業者にてファブリックメーカー「クヴァドラ Kvadrat」社の「tonus」シリーズのファブリックに張り替えたimptionオリジナル仕様です。
Knoll vintage Diamond Chair
20世紀モダンデザインを体現する家具メーカー“Knoll/ノル”のミッドセンチュリー期の代表作の一つDiamond Chairです。
デザインを手掛けたのはハリー・ベルトイア氏。
1952年にデザインされたとは思えないほどのスタイリッシュな表情は名作椅子としても数えられます。
名前の由来にもなっているダイヤモンド型のフレームは1本1本異なる長さのスチールロッドを加工し溶接固定にて製作。
ベルトイア氏が 「空気と鋼の彫刻である」と言い表した通り、強堅なつくりでありながら軽やに感じさせるところも魅力の1つと言えるでしょう。
Herman Miller vintage side shell chair
ミッドセンチュリーを代表する不朽の名作“Herman Miller/ハーマンミラー”のサイドシェルチェアです。
デザインを手掛けたのは巨匠チャールズ&レイ・イームズ。
歴史的なプロダクトとして今尚世界中で愛され続ける説明不要の名作です。
現在、用賀店には写真左側のレッド+エッフェルベースがもう1脚と同シェルのスタッキングベースが1脚の計4脚在庫しております。
Haimi No.417
フィンランドが誇る”Haimi/ハイミ ” の No.417 ビンテージ ラウンジチェアです。
北欧家具ながら、アメリカのミッドセンチュリー家具を連想させる美しい流線形が魅力の逸品。
デザインを手掛けた Yrjo Kukkapuro/ウリヨ・クッカプーロは人間工学に基づいた椅子のデザインを多く残しています。
こちらのチェアは一見派手さを感じさせるスペースエイジのようなデザインではありますが、座り心地は非常に良く、シートも回転式となっておりますのでデザイン・機能性・安楽性の全てに優れております。
現在、No.417はフィンランドでもなかなか見かけることはないそう。
希少性の高いコレクターズアイテムとも言えます。
最後までご覧下さりありがとうございます。
お気に入りの名作チェアは見つけて頂けましたか?
どれも素敵で良いアクセントとなってくれる椅子たちですよね。
今回ご紹介出来なかったアイテムも用賀店にはたくさん御座いますので、お近くの際は気軽にお立ち寄り下さいませ♪