J.L. Mollers
Model No.71
デンマークを代表するデザイナーの"ニールス・O・モラー"によって1944年に設立された家具ブランド「J.L.モラー J.L. Moller」。
無垢材を用いた有機的なデザインが特徴的なモラーのチェア、今もなお愛され続ける名作が入荷いたしましたのでご紹介いたします。
磨き上げられたビンテージ
J.L.モラーの「Model No.71 ダイニングチェア」。
素材本来の質感や風合いが感じられる端正な佇まいで、洗練されたデザインが際立つ一脚。
波のようなシルエットを描く背もたれやすっきりとした造形のレッグなど、全てのパーツを職人の手で無垢材から削り出しており、同社の特徴とも言えるなめらかな造形がよく表れたチェアの一つです。
1951年に発表されたこちらのチェア、登場から実に70年以上が経過しているものの依然として高い人気があるほか、現在も製造が続いている同社のベストセラーの一つに数えられる一脚です。
1970年代には生産ラインに当時としては最新の大型機械をいち早く導入し、現在も職人の手作業と合わせてチェア等の製作に用いられているのだそうです。
ダイニングチェアとしては珍しく座面にウェービングベルトが張られており、包み込まれるような座り心地は上質なソファを彷彿とさせます。
フレームには銘木チーク材を使用。
産地までこだわり抜かれたもので、本チークとも呼ばれるミャンマー産のチーク材が用いられています。
本チークは原産国であるミャンマーが流通を厳しく制限しており、現在ではごくわずかなルートにのみ流通が許されている希少な木材ですが、J.L.モラーでは現行のモデルでも本チークを用いた製品作りにこだわっているのだとか。
ファブリックは綺麗に張り替えられており、落ち着きのある深緑のシートに。
ビンテージならではの味わい深いフレームとの組み合わせは抜群の相性です。
製造方法や素材の産地までこだわり抜いて作られたJ.L.モラーの「Model No.71 ダイニングチェア」。
3代にわたって現在も受け継がれている家具作りに対する誠実な姿勢と、洗練されたデザインが一つになったかのような一脚です。
豊かな木の質感と滑らかで曲線的な造形が魅力のデンマークの名チェアをこの機会に是非。