J.L.Moller
No.83&No.85 Dining Chair
「一生を共にする最高のダイニングチェアの宝庫」と評される家具ブランド『J.L. Mollers』。
1944年、デンマークにて家具職人・デザイナーの”ニールス・O・モラー”により設立されました。
上質な無垢材と優美な曲線のデザインが北欧で屈指の人気を誇り、長年世界中の人々に愛されています。
優れた加工技術により生まれた北欧を代表するチェア
良質な素材に拘るJ.L.Mollerは創業当初から現在まで『本チーク』と呼ばれるビルマチーク材を使用しています。ビルマチーク材はミャンマーでしか採れない希少なチーク材で、色合いが濃く年輪が詰まっており、耐久性に優れているのが特徴です。
また、製法にもこだわっており、70年代から使用されている機械を今も変わらず使用し続け、最後の仕上げは熟練の職人の手仕事によって行われています。
本日は”ニールス・O・モラー”がデザインを手掛けた”No.83”と”No.85”の2脚をご紹介させて頂きます。
先ずは1976年にデザインされた”No.83”。
縦に配されたフレームが、脚先に向けてテーパーの掛かった脚部と呼応し、縦のラインが強調された一脚。
次にご紹介する”No.85”と比べるとフレーム一つ一つが細く、曲線の角度やコーナーの無駄を削ぎ落したデザインなので、スタイリッシュで、空間にキリリとした緊張感を与えてくれます。
座面にはチークの木肌に合わせたブラウンカラーのPVCレザーを使用。やや沈み込む座り始めの感触と、柔らかな質感が快適な座り心地です。
続いては1981年にデザインされた”No.85”。
背中を支える4本フレームが等間隔に並んでおり、綺麗に整ったフォルム。チーク材とペーパーコードの温かみのある組み合わせが”ザ・北欧デザイン”と感じる一脚です。
背もたれは背面から見るとまるっとした立体的なデザインですが、正面から見ると表面はフラットに仕上げられています。身体のラインに沿うような座り心地を体感出来ます。
また、背もたれがやや長く設計されているので、スッと背筋が伸びるような綺麗な姿勢で座ることが出来ます。
座面はペーパーコードを使用。均一に編まれた見た目が心地良いです。硬く張られたコードが安定した座り心地を提供してくれます。
如何だったでしょうか?
2脚で共通する、個人的なお気に入りポイントは流れるような繋ぎ目。特に後ろから見た際の背柱と笠木の接合部は見事です。これも職人が最後の仕上げを施すという拘りが生んだディテールなのでしょう。
タイミングよく、本日ブログを書いている最中に”No.85”は店頭で売れてしまいましたが、”No.83”はまだ在庫がございますのでご検討下さいませ。