J.L.Mollers
Model No.75
「シンプルなデザイン」と「無駄のない機能的なつくり」。
北欧ビンテージの家具に見られるこの特徴は年月を重ねた後も愛され続けることになります。
中でもデンマークのビンテージ家具は北欧ビンテージにおける全ての魅力が顕著に表れており、デザイン、品質共に高い水準にあることで認知されています。
美しい造形に伴う美しい実用性。
本日紹介させて頂くのはそんなデンマークビンテージならではの魅力が細部にまで強く表れた名品です。
日常の為の美術品
>>この商品の詳細を確認する
1944年。
デンマークに設立された家具工房、J.L.モラー。
美しい名作を輩出し続ける老舗の名工房です。
今回ご紹介させて頂くのはそんなJ.L.モラーが手掛けた名作。
ダイニングチェア、No.75です。

流れる様なフォルムと厚みのあるフレーム、熟練の技術によるつなぎ目を感じさせないライン。
身体に沿う造形による包み込むような座り心地。
これほどのチェアを製品として完成させたのは、家具デザイナー、ニールス・O・モラー。
J.L.モラーの創設者であり、家具職人である同氏は伝統的な職人の手仕事と機能美が美しく調和したデザインで知られています。

北欧ビンテージに共通する最大の魅力、なめらかな曲線を活かした美しいフォルム。
流れるようなラインがこのチェアの特徴です。
引っ掛かりの無い心地よい緩急。
無駄のないデザインながら決して退屈させないデザインに家具職人としての強い拘りとデザイナーとしての高いセンスを感じさせます。

まるで一本の木材から削り出したかのような滑らかさ。
高い木工技術を思わせるこの箇所こそデンマークビンテージの魅力といえます。
細部にまで神経の行き届く丁寧な作りがなされているからこそ唯一無二の存在感と柔和な表情を含むビンテージになることが許されます。

主材にはデンマークビンテージの特徴でもあるチーク材。
経年に磨かれた深みある飴色が美しく、どの角度から見ても美しい杢目を堪能することが出来ます。
厚みあるフレームデザインが特徴のNo.75に贅沢に用いられた良質なチーク材。
デザインの良さと素材の良さの共存は素晴らしく、J.L.モラーのビンテージが愛される理由を十分に感じさせてくれます。

今尚美しい名作を作り続けるJ.L.モラー。
このモデルも高度な職人技術と良質な材を持って手掛けられています。
しかしながらチーク材が用いられた個体はビンテージのみ。
経年の重厚さと気品を纏った贅沢なこのモデルを新たに入手する事は敵いません。

生まれ故郷の歴史を映す鏡である家具。
デンマークの家具が今日の様な名声を得るまで、キャビネットメーカーの長年の努力や、戦後のデザイナー惜しみの無い努力があったとされています。
そして一番大きな要因であるのがデンマークの一般の人々の嗜好性の高さ。
つまり生活のセンスの良さです。
良い物を日々使うことの重要さ。
その文化が根付いているからこそ名デザイナーが生まれ、数多くの名作が誕生したのかもしれません。
日常の為の美術品。
名ビンテージのご紹介でした。
J.L.Mollers Model No.75 A

J.L.Mollers Model No.75 B
