ICF・De Padova
DAF SWIVEL CHAIR
数多くの名作が誕生したミッドセンチュリー期。
技術の進歩や時代の激しい変化、異文化同士の混合は刺激的なプロダクトへと形を変えました。
本日ご紹介させて頂くのは今尚変わらぬ魅力を放つ名チェア。
DAFスウィベルチェアのご紹介です。
独自のひねり
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ミッドセンチュリーモダンデザインの巨匠、ジョージ・ネルソン。
歴史的名作を残した同氏の作品は今尚新鮮な空気を持って空間に佇まいます。
このチェアは同氏が手掛けた代表的作品です。

特徴は彫刻的且つ美しいシェルの造形。
なんとも形容し難い特有の形状は不思議な浮遊感を放ちます。

何とこのチェアの構想はシェルからではなく脚部からだったそう。
「彫刻のような脚を持つ家具を作りたい」
金属製チューブに圧力をかけ、先細くなるようにしながら曲げるスウェージング加工。
こうして生まれたのが名作、スワッグレッグチェアでした。

スワッグレッグチェアに採用されたシェルとコントラクトベースを組み合わせたのがこのDAFスウィベルチェア。
これぞミッドセンチュリーモダンファニチャーな佇まいとバランスは絶妙で、360度美しい表情を見せてくれます。

印象的なフォルムのシェルはイームズ夫妻が開発した成型プラスチックの加工技術を応用した物。
夫妻の許可の元、ネルソンはあえて背とアーム、座の2つのパーツを別々につくりました。

これによりネルソンは身体に馴染むフォルムと美しい見た目を実現。
繊細でダイナミックな流線は見るものに強い衝撃を与えます。

印象的な背のスリットは排熱の役割をも担います。
長時間の着座にも適した配慮は現代の生活やワークシーンにも高いパフォーマンスを発揮します。

これぞミッドセンチュリーモダンファニチャーな足元。
一本足が見た目の混雑を軽減。
コントラクトベース特有のフォルムが全体のバランスを支えます。

昇降機能はネジ式。
アナログな仕様ですがこれが洗練された絶妙なバランスを崩さず安定感と柔軟性をもたらします。

今回入荷したモデルはICFとDE PADOVAが手掛けたヨーロッパ仕様の希少なビンテージ。
それぞれが得意な箇所の生産を担ったのでしょうか。
現行モデルにはない特有の渋みもこのチェアの魅力です。

生まれたばかりの新たな技術に与えられた独自のひねり。
ネルソンならではのデザインの手法はハイセンスなバランスを持って完結します。
ミッドセンチュリー期に生まれ、今後とも愛され続ける不朽の名作。
特別な一脚のご紹介でした。
