EDSBY VERKEN
Mademoiselle Lounge Chair
最近ファミリーレストランに行った際、隣席に気品のある雰囲気を放つ方がいらっしゃいました。
そういう方のオーラにかかれば、同じものを食べているはずなのに、向こうのテーブルの食べ物がワンランク上のメニューに見えてしまいます。
そんな佇まいを持つ家具があれば、お部屋に一つ添えるだけで精神的なゆとりを、ワンランク上の空間を生んでくれるんだろうなぁ...。
はい、あります。あるんです。
今回はそんな余裕があってどこか上品な佇まいを持つチェアをご紹介いたします。
優雅な佇まい
北欧フィンランドの巨匠 ”イルマリ・タピオヴァーラ Ilmari Tapiovarra”。
世界中で愛され続ける多くの作品を生み出し、今なお多くのデザイナーや建築家に影響を与えています。
こちらは同氏が手掛けた『マドモアゼル / Mademoiselle』ラウンジチェアです。
まず目に入ってくる特徴的なバック。
伝統的なフィンランドのチェアを着想源にしており、同社のヒット作として500万脚を超える数が製造されたファネットチェアと共通するスポークバックのデザインです。
身体を包み込むように配されたスポークは、ハイバックの頭部に向かって細くなっていく形状で品のある抜け感が生まれています。
縁にかけて絶妙な傾斜が付いている座面。
この傾斜によって、もも裏にかかる負荷が緩和され、広く取られた座面も相まってストレスのないゆったりとした座り心地に。
また、39cmとやや低めの座高によって、大ぶり過ぎない独特なルックスに仕上がるだけでなく、立ち上がりしやすくなっているのも嬉しいですね。
脚先にかけて若干のテーパードしていく脚部は、橋などの建築に流用されているような、負荷を分散する構造になっております。
余白を感じるデザインにより軽やかな印象です。
また、座面と脚部の接合部に見られる、木板が積み重なったような形状など細部に拘りが感じられます。
今回入荷したマドモアゼルチェアは、清潔感のあるホワイトカラー塗装。
経年による風合いによって温もりも増し、より一層上品で落ち着いた雰囲気へと昇華しております。
中古市場でもあまり見ないこちら。
ご自宅はもちろん店舗什器としても活躍し、空間に華を添えてくれる名作です。