EDSBY VERKEN
Fanett chair
フィンランド生まれの家具デザイナーIlmari Tapiovarra(イルマリ・タピオヴァーラ 1914 - 1999 )。
アルヴァ・アアルトやル・コルビュジエに師事しデザインを学んだ同氏は、これまでに数々の名作を残し北欧デザインを語る上では外せないデザイナーの一人です。
本日はそんなイルマリ・タピオヴァーラが手掛けた名作の1つをご紹介致します。
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こちらがイルマリ・タピオヴァーラが1956年に発表したビンテージの「Fanett chair(ファネットチェア)」です。
ファネットチェアはスウェーデンのEdsby Verken(エズビーヴァーケン)社製とフィンランドのASKO(アスコ)社製がありますが、今回入荷したのはエズビーヴァーケン社製です。
同社は家具の製造とスキー用品の販売をしていましたが、スキー業界を撤退する際に大量のバーチウッドを消費する為に木製椅子の製作を開始しました。
そして1949年にイルマリ・タピオヴァーラをデザイナーに迎え入れ発表したのがファネットチェアです。

インプションでも度々お取り扱いさせて頂いているファネットチェアですが、こちらはなかなか見かけないフープバックのタイプ。
こちらは1958年に製造されたビンテージの個体で、フープバックのものはファネットチェアの中でも初期の頃に作られたモデルだそう。
1970年代には廃番になって以来復刻もされておらず、今ではビンテージ品のみ市場で取引されています。

スポークバックならではの抜け感のあるデザイン。背もたれも比較的小さめなのでお部屋に圧迫感を与えません。
ダイニングチェアとしてはもちろん、壁際で花台やディスプレ台として使っても絶対可愛いです。

座面裏には「EDSBY VERKEN」と「Fanett」、製造年の「1958」が刻印としてしっかり残っています。
刻印の擦れた痕など、ビンテージ好きには堪らない風合いに育ってますね。

座面はチーク材のプライウッド。
なめらかな座繰り加工が施され、お尻が痛くなりにくいです。
そしてなによりかなり軽いです。指1本で持ち上げられました。
販売当初の広告ではその軽さをアピールするため、子どもがファネットチェアを持ち上げている描写が使われていたそうです。

今回入荷したファネットチェアは製造から約70年経っており、もしかするとタピオヴァーラ本人より長寿になるかも知れません。
それ程の経年に関わらず、大きなダメージも無くまだまだ現役で活躍してくれそうです。
どれだけ大切にされてきたかが分かりますね。
こうなったら100年目も迎えてほしい所。
イルマリ・タピオヴァーラの手掛けた名作を是非ご自宅で味わってみてください。
またイルマリ・タピオヴァーラの製品は高価買取対象となりますのでお持ちの方は是非とも弊社にご相談くださいませ。
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