Chr. Christiansen
Model310
本日は北欧家具の黄金期である1960年代にデザインされた”Model310 チーク材 ダイニングチェア”のご紹介です。
ネイビーカラーのファブリックと深く経年変化したチーク材の組合せが落ち着いた印象の一脚です。
北欧らしい椅子
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デザインを手掛けたのは1923年、デンマーク出身のデザイナー”エリック・バック”
日本ではあまり名が知られていませんが、自国デンマークでは高い人気を誇っているそう。
彼のデザインは木材にファブリックやレザーを組み合わせた有機的な素材使いと曲線美が魅力で、温かみのある北欧らしさが特徴です。
こちらの『Model310』もエリック・バックらしい曲線が美しい一脚。
うねり、凹凸など複雑な形の曲線が多用されているので、細かなディテールに注目したくなります。
まず、最初に目に付くのは二つに分かれた笠木。
上下にカーブのかかった独特なデザインで、中央に隙間がある事によって抜け感が生まれ、スッキリとした印象です。
僕が特に気に入っている部分は側幕板と背もたれの接合部にある、ぼてっとした窪みです。
その窪みからすらーっと上に伸びていく背柱は鹿の角の様な見た目で、とてもなめらか。
背柱についたネジ隠しも控えめな装飾の様で、アクセントを生んでいます。
座面はネイビーカラーのファブリック。
落ち着いた色味のファブリックは、経年変化により濃い飴色に変色したチーク材と相まって、とても大人っぽい印象です。
また、こちらのファブリックは新品に張り替えているのでとても綺麗なコンディション。
中古のファブリックやクッションなどに抵抗がある方でも気持ちよくお使い頂けます。
デザインと共に気になるのが、座り心地ですが、背座共にやや傾斜した構造で、身体を預けて楽な姿勢で寛ぐ事が出来ます。
また、緩やかにカーブのかかった笠木は背中にフィットし、心地よく体を支えてくれます。
日本ではデザイナーやブランドはポピュラーとは言えませんが、自国デンマークでは高く評価されている『Model310』。
ネームバリューなど無くても、複雑に成型されたデザインからこの椅子自体の良さがよく伝わってきます。
下北沢店にご来店いただいた際は是非、そのデザインに触れてみてください。