BRUNSTAD MOBELFABRIKK
Viking Chair
家具だけにとどまらず、楽器やインテリアなどにも使われている曲木技法。
その軽やかで美しい曲線は誰もが目を奪われてしまう、そんな魅力があります。
今回は思わず見とれてしまう脚部を持ちながら、歴史深く、リラックスした座り心地を持ち合わせる、ブルンスタッドモーベルファブリック製のバイキングチェアをご紹介です。
地下室からの出航


1941年に設立され、80年以上の歴史を持つノルウェー屈指の老舗家具メーカー、”BRUNSTAD MOBELFABRIKK/ブルンスタッドモーベルファブリック”。
当時22歳だった創業者ハルマル・ブルンスタッドが、家族や友人と共に自宅の地下室でウィンザーチェアを作り始めたのがスタート。
文字だけで見るとなんだかとてもエモい情景が浮かびます。

そして約30年後の1970年代にこちらのバイキングチェアが誕生。
デザインを手掛けたのは”Jim Myrstad ジム・ミュルスタッド”。
当時ノルウェーではシエスタチェアやファルコンチェアをはじめとする、ハンモック構造のチェアが競い合っていましたが、彼はそのトレンドを汲み取りながらも、他社のスタイリッシュで細身なフレームとは一線を画す、ダイナミックで力強い彫刻的なX字型のフレームを取り入れました。
これが唯一無二の個性を確立し、彼の名をビンテージデザインの歴史に刻むこととなります。

”曲木×キャンバス×本革”
彫刻的なフレームに肉厚なタフティングレザーの組み合わせが、圧倒的な存在感を放つ中で、キャンバス地がほどよい抜け感を演出。
だからこそ、半世紀が経った現在でも古くさくなく馴染むのです。
そして今回は頭部までしっかりとサポートしてくれるハイバック仕様。
その力強さと高貴な佇まいは、名の通り北欧を拠点に活躍した海賊や航海士である、バイキングを連想させます。
船の美しく反り上がった舳先(へさき)を彷彿とさせるフレームに、吊り下げるという仕組みはまさに風を受けて進むための帆そのもの。
ノルウェーの歴史と誇りを見事にデザインに昇華させた、そんなふうにも感じます。



そして抜群の座り心地。
王座の様な堂々とした佇まいですが、座ってみたらどんな長もとろけてしまうような、最上級にリラックスいただける一脚です。
それもそのはず、人間工学(エルゴノミクス)に基づいて究極の座り心地を追求しているのです。
ハンモック構造が独特のしなりを生み出すことで、波の上を優雅に進む船のような浮遊感を与え、包み込まれるような座り心地を実現。
座ったときに固いフレームがあたるのではなく、肉厚なレザークッションとキャンバスのしなりが体を優しくホールドしてくれます。

一度座ったら、長い航海に出てしまうほどの座り心地。
北欧ミッドセンチュリー期の隠れた名作椅子をぜひご堪能ください。































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