Younger
Side Board 3Drawers
人々の心を惹き付け続けるビンテージアイテム。
現在は昔に比べてコンピュータなどの進歩もあり、木材の加工技術は増々上がってきてます。
しかし家具のみならず、楽器などでも昔の木材は現在よりも高品質で入手するのも難しく、使用すると莫大なコストが掛かってしまうとの事。
高品質な木材だからこそ、経年変化した際に美しい風合いを保ったまま現存出来るのだと思います。
時を経ても保たれる上質さ
本日は" ヤンガー / Younger "社のサイドボードのご紹介です。
Younger社は英国にて50〜70年代に活躍した家具ブランド。
デザインディレクターJohn Herbertの下、富裕層顧客に向けた家具を大量生産せず、熟練の職人たちによって丁寧に製造されてきました。
G-PLANなどと共に当時のスカンジナビアスタイルブームを牽引し、1960年代には家具メーカーギルドから3つの賞を受賞。
英国のミッドセンチュリー期を代表するトップブランドとしての地位を確立しました。
そんなYounger社から販売されていたサイドボード。
三大銘木にも数えられ、現在では伐採が制限されている天然のチーク材を使用。
昨今出回っているチーク材は植材林のものです。天然のチーク材はそれと異なり過酷な自然環境で育ち、その際に生まれた美しい詰まった杢目と独特の赤みが特徴です。
大き目のサイズ感でありながら重厚感や圧迫感を感じさせないデザイン。
無垢材を削り出して作られたテーパードの脚部によって足元をスッキリさせ、見た目の美しさと本体に浮遊感をもたらし、前述した問題を解決。
他にも無垢材を削り出して作られた扉のハンドル、ドロワーの手掛かりは指へのフィット感が高く、職人の高い技術が伺えます。
収納は左右二枚の扉と3杯のドロワーを装備。右扉内は空間をそのまま使え、左扉内は上下の収納が可能です。
ドロワー内も1段目のみ仕切りが設けられており、アイテムの大きさに合わせた幅広い収納を行えます。
赤みのある色味はお部屋を暖かい印象に。
半世紀程経過しても損なう事の無いチーク材の上質さとデザインの美しさ。
本当に高品質なものだからこそ現在までこの風格を残せるのですね。