Herman Miller
Eames Wire Chair DKR2
現代のデザイン家具界に絶大な影響を与えた事で知られる "シェルチェア" 。
巨匠 "C&R イームズ" によって生み出されたこのチェアは、1948年に登場してから今日に至るまで、そのアイコニックなルックスと唯一無二の座り心地で世界的に愛される、まさに世紀の名作です。
本日ご紹介させて頂くのは、そんなシェルチェアが持つ背座一体の立体感はそのままに、スチールワイヤーのみを使用して造形された一点「ワイヤーチェア Eames Wire Chair」。
ミッドセンチュリーモダンの中でも特に目を惹く一点を、是非ご覧になっていってください。
エレガントに映える。
戦後、暮らしに対する需要がかつてない勢いで高まっていたこの時代。
新技術や新素材が次々と生み出され、デザイン家具界にもそのエネルギーに満ち溢れた波が押し寄せていました。
先程挙げた"シェルチェア"も、新素材・新技術による集大成と言える作品の一つとして非常に有名ですが、同時に "大量生産の実現" の為に生み出された画期的なデザイン家具であったという事も、デザイン家具の歴史にとって重要なポイントではないかと思います。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が1948年に主催した "ローコスト家具デザインコンペ"においては、2位を獲得しているシェルチェア。しかしその後もイームズは、更に別の視点からローコストかつ実用的なデザイン家具の探求を行っています。
そんな中1951年に製品化されたのが、こちら「ワイヤーチェア Eames Wire Chair」。
なんと、ベースとシートを接続するパッキンやネジ類を除く全ての部位がスチールワイヤーのみで構成されており、実に思い切った手法でのコスト削減が試みられた作品となっています。
更に驚くべき事は、ワイヤーでの造形でありながらシェルチェア特有の美しい曲線ライン、身体にフィットする特有の座り心地を高い次元で兼ね備えた一脚であったこと。
これを量産してしまうとは、まさに世界に誇る名門"Herman Miller"社の技術力の賜物と言えるでしょう。
またシートの縁取りは2重構造となっており、大変堅牢な作りで家具としての安定感も申し分ありません。
こちらは通称DKR(Dining Height K-Wire Steel R-Wire Base)と呼ばれており、シェルチェアではお馴染みの脚部"エッフェルベース"との愛称も抜群。
光の加減による陰影が美しく、それまでのシェルチェアには無かったエレガントさが生まれています。
また今回入荷した一脚には"ビキニパッド" と呼ばれるシートパッドが付属しておりますので、長時間の着座にお役立て頂ける事は勿論、そのユニーク且つスタイリッシュなデザインから、空間のアートピースとしてもお勧めです。
如何でしたでしょうか。
ミッドセンチュリーモダンのファンであれば、是非とも揃えておきたいこちらの一点。
エレガントに映えるその佇まいは、インテリアコーデに唯一無二のアクセントを添え、魅力的な空間を演出してくれるでしょう。
ホームユースから店舗用什器として、是非この機会に如何でしょうか。