artek
Vintage CHAIR66&Chair69
私は家具や洋服でもビンテージの物が大好きです。「なんだこれ?」と思わず二度見してしまうような経年変化や作り、あるいは当時の仕事で使われていたような背景を持つものには、どうしても心を掴まれてしまいます。
今回ご紹介するのは、そんな“物語”を宿しながらも、しっかりとしたメーカーとデザイナーの名が刻まれた名作家具。北欧デザインを語るうえで欠かせない存在です。
古びてこそ美しい

アルテック artekは1935年創業、フィンランドを代表するモダンファニチャーブランド。創設者の一人であり、本作のデザイナーでもある アルヴァ・アアルト と、妻のアイノ・アアルトらが掲げたコンセプトは「アートと技術の融合」。
その理念のもと、機能美と温もりを兼ね備えた家具を数多く世に送り出してきました。時代や流行を超えて愛される普遍性こそ、アルテック最大の魅力です。


そんなアルテックから今回ご紹介するのは、1935年の誕生から現在に至るまで、長く愛され続ける「Chair 66」と「Chair 69」。木製椅子の原点ともいえるシンプルな構造は、まさにアアルトの真骨頂。無駄を削ぎ落としながらも、どこか柔らかく、人の暮らしに寄り添うフォルムが魅力です。


まずはChair 66。フィンランド産バーチ材を使用したプライウッドフレームは、シンプルながら高い耐久性を誇ります。
Lレッグの緩やかな曲線と丸い座面が生み出す愛嬌あるシルエット。小ぶりながら程よくしなる背もたれが、驚くほど快適な掛け心地を実現しています。


今回の個体は、日本で初めてアルテックを紹介した二葉家具のラベル付きという希少な一脚。また、グレーペイントのモノトーンは、素朴なフォルムにモードな陰影を与え、空間を静かに引き締めます。
北欧らしい温かみと洗練が同居する逸品です。


次にChair 69。Chair66と比べると座面が広く、しっかりと身体を支えてくれる背もたれも合わせてゆったりと座ることが可能です。


こちらはディテールから1940〜50年代頃の製造と判断できる個体。
Lレッグは1940年代後半から1965年まで採用された4枚レイヤー仕様。さらにマイナスネジが使用されている点も大きな魅力です。
こうした細部の仕様に時代の証がしっかり残っているところ、ぐっときます。


60年代以降の個体は塗装が比較的厚く施されているため、経年による色の変化は穏やかで、やや白みを帯びた印象を保っています。
それに対し、この年代の個体は塗膜が薄く、長い年月を経ることでバーチ材がゆっくりと深い飴色へと焼け、味わい豊かな表情へと育っています。
その色味の奥行きや質感のニュアンスは、現行品や後年に規格化されたモデルには見られないもの。時を重ねたからこそ生まれる、唯一無二の存在感があります。


北欧ナチュラルなダイニングにはもちろん、木の温もりを活かした空間にすっと馴染みます。一方で、コンクリートやアイアンを基調としたインダストリアルな空間では、あえての“外し”として取り入れることで、空間に柔らかさと奥行きを生み出してくれます。
日常使いのダイニングチェアとしてはもちろん、店舗什器やカフェ空間のアクセントとしても映える一脚です。

名作と呼ばれるのは、ただデザインが綺麗だからではありません。何十年も普通に使われて、それでも壊れず、古びるどころか味わいを増していく。気づけばずっとそばにある、そんな存在感こそが本当の魅力。
流行ではなく、本当に良いものを。長く寄り添える一脚をお探しの方へ、ぜひ手に取っていただきたい逸品です。











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