Kartell
MOBIL4 Wagon
未だ多くの謎を秘めた海の中。どんな生き物が、どれほど潜んでいるのかもわからない。個人的に、そんな見えない世界に身を委ねるのはまだ少し怖いですが、その美しさには魅了されます。
特に、透き通った海の中では、優雅に泳ぐ亀や、水中を彩るサンゴ礁や海藻、そして白い砂浜に向かって広がる美しいグラデーションなど想像するだけで心が奪われます。
今回は、そんな透き通るような美しさと、入れるものによって表情を変える楽しさを兼ね備えたチェストです。
うっすら見えるのは暮らしの色

イタリア・ミラノに生まれ、僅か13歳からデザインを学び始めた、Antonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)。控えめでありながら優雅さを兼ね揃えたデザインが特徴的です。
「毎日のルーティーンを楽しめる人にこそ、良い道具を使ってほしい。」と語る同氏は、生活空間を快適にする家具を多く生み出しています。
その作品は国際的に評価され、Muuto(ムート)やArtek(アルテック)でもデザインを手掛けているチッテリオ。今回はイタリアを代表するインテリアブランド、カルテルから「Mobil 4 (モビル4)」ワゴンです。



世界で活躍する著名なデザイナーと協力し革新的でエレガントな作品を数多く生み出しているカルテル。腕のあるデザイナー達が企業の力を借りて、思う存分楽しんでいる気がします(制約はあると思いますが)。
プラスチックを使った家具の博物館のような、その作品群は個性が溢れていて、みているだけで面白いです。

こちらのワゴンは中でもあまり派手過ぎず控えめで、チッテリオらしさが溢れる1台。主張が激しくなく、程良くカルテル特有の空気感をお部屋に取り入れることが出来ます。



また、プラスチックをスチールで枠どったデザイン。そして、直径10cmの大きなキャスターは、全体で見ると一見控えめですが、静かな優雅さがしっかりと漂うプロダクトです。
加えて、プラスチック素材は半透明の質感。ハッキリとはわからないものの中のアイテムがみえ、無機質なワゴンを彩ってくれます。
実用性の面でも、「あれ、どこに何があったっけ?」ということが少なくなるというわけですね。


冒頭でも触れたように、「生活空間を快適に」という考えが色濃く表れているアイテム。
まず、抽斗ですがスライドレールが付いているため開け閉めがとてもスムーズに出来ます。試しに2kgほどの物を入れて引いてみましたが、その滑らかさはほとんど変わりませんでした。
ドロワーは深さ約14cmと十分な深さがあるため、キッチンにもワークスペースにも使い道は様々です。


僕の海に対する怖さは、不確かなものや未知の世界に飛び込むことへの恐れから来ていたのかもしれません。
ですが、その中にはかすかに見える確かな美しさが。美しく収納できるだけでなく、実用性にも優れたワゴンです。
プラスチック素材の家具に今まであまり触れたことがない方。いま、飛び込むチャンスです。































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