BC工房
紋次郎スツール Monjiro Stool
「あっしには、関わりねぇことでござんす。」
1972年に放映されたテレビ時代劇「木枯らし紋次郎」。私は世代ではないのですが、幼い頃に再放送で観た「木枯らし紋次郎」の虜になりました。
「お、面白すぎる!」
「木枯らし紋次郎」はよくある勧善懲悪の時代劇と違って、生々しく、悲しく、切なく、斬り合いは泥臭い。セリフも物語もリアリティーがあり、そして主人公である紋次郎の格好良さに憧れたものでした。
ストーリーが面白いのはモチロン、オープニングの曲もカット割りも最高。さらに次回予告の出来も秀逸で、「次回も絶対観なきゃ!」となってしまいます。
そして本日は私の大好きな「木枯らし紋次郎」から名を取った、BC工房の「紋次郎スツール」のご紹介です。
かわいい、かわいい紋次郎。
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紋次郎スツールをデザインしたのは、日本を代表するインダストリアルデザイナー・柳宗理。
1974年に柳宗理がデザインした紋次郎スツールは、当時人気のあったテレビ時代劇「木枯らし紋次郎」の主人公が被っていた三度笠の形にスツールが似ていることから「紋次郎スツール」と名付けられました。
元は1972年に開館した栃木県立美術館の什器としてデザインされ、その後1974年に商品化。
紋次郎スツールはフランスの建築家・デザイナーであるシャルロット・ペリアンのスツールのデザインの影響を受けたと思われ、ペリアンのベルジェスツールにインスパイアを受けたデザインとなっています。
なんと、シャルロット・ペリアンが日本に来日した際は柳宗理が案内役として日本各地を一緒に回っていたそうですよ。
また、「紋次郎スツール」は三度発売されいて、その度に使用されている木材が違う所も面白いポイントです。
1974年当初は天童木工よりケヤキ材、1990年代はBC工房よりチーク材、現在は飛騨産業よりナラ材のスツールが販売されています。
そして今回入荷したのは、90年代にBC工房で取扱いがあったチーク無垢材の3本脚仕様のお品物。
見てください。この座面! 厚みのあるチーク無垢材をふんだんに使用し、座面の仕上げも大変滑らか。そしてチーク材特有の杢目・色味が非常に美しい個体です。
天童木工のケヤキ材、BC工房のチーク材の「紋次郎スツール」は既に廃盤となっており、中古市場でもなかなかお目にかかれない希少なアイテム。
また、飛騨産業で復刻した「紋次郎スツール」の脚部はワイヤーベースのみとなり、3本脚は復刻しておらず、「紋次郎スツール」の中でも3本脚を探されている方には大変オススメのアイテムとなっております。
小さくて丸くて、可愛らしい紋次郎スツール。
その特徴的なデザインは一種のアイコン的な存在感があります。シルエットだけでも、それと分かる魅力的な形。
スツールとしてのご使用は勿論、置いておくだけでも絵になるアイテムだと思います。
現在では販売されていないBC工房の希少なチーク無垢材、3本脚仕様の「紋次郎スツール」のご紹介でしたが、即SOLD OUTとなってしまいました。もう少しだけお店に置いておきたいくらい魅力的なスツールでした。