BC工房
渡辺 力 デザイン 安楽リキ椅子
こんにちは。学芸大学店の本日のブログでございます。現在1歳10か月の姪っ子が毎日当たり前のように椅子に座っています。(毎日アルバムアプリにて成長ぶりを観察している叔母バカです。)写真を辿ってみると生後半年を過ぎたころから椅子に座っていましたが、人間ってこんなに生まれてすぐに椅子と共に生活をしているんだな…。と改めてその重要性を感じました。日本人の暮らしに椅子が登場したのは明治時代、文明開化後からだそうですが、そこから約150年。すっかり当たり前に人生を共にする家具となった「椅子」は、様々なフォルムや利便性を兼ね備え、私達を飽きさせることがありません。本日はそんな生活には欠かせない「椅子」のご紹介。きっと一緒に生活したくなる椅子です。是非ご覧ください。
ジャパニーズモダンの椅子
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ご紹介させて頂くのは、東京・青山や神奈川県の5カ所を拠点にアトリエとショップを運営し、上質な無垢材家具を40年に渡り製造し続ける国内家具メーカー“BC工房” の“安楽リキ椅子”。商品名のリキで気づいた方も多いかと思いますが、こちらのデザイナーはジャパニーズデザインのパイオニアと呼ばれる“渡辺力(わたなべ りき)”。リキスツール、トリイスツール、リキクロックなど、数々の名プロダクトを生み出した日本を代表するデザイナーの1人ですね。
「デザイン」という言葉が日本に存在していない頃から活動をしていたという渡辺力。そのプロダクトは「簡潔、簡素、シンプル」と、同じような意味ですがどれが適切なのか…悩んでしまいますが、つまりはそんな要素の中に感じる美しさが特徴的です。そしてその美しさとはどこか気品を感じる洗練された雰囲気から感じるモノかと思います。剣持勇、柳宗理と並び、いわゆるジャパニーズモダンと呼ばれるスタイルを築き上げた人物なのは間違いありません。
こちらの安楽リキ椅子のアームも一見普通の直線的なデザイン。ですが、アームから脚にかけて、外側は少し丸みを帯びている個性的なフォルムとなっております。その僅かなポイントこそ簡素だけでは終わらない、モダンな雰囲気を感じる魅力あるデザインといえるでしょう。
恐らくこだわりのポイントはここにもあったのではないでしょうか。同じくアームですが、チーク無垢材とオーク無垢材が組み合わさっているのがお分かりでしょうか?杢目や色のバランスが計算された美しい組み合わせとなっております。ナチュラルに組み込まれた杢の風合いが空間にもたらす優しい空気感を是非想像してみて頂きたいです。
安楽リキ椅子は、素朴だけでは終わらずきちんと「デザイン」がされており、渡辺力のデザインの本質が溢れた逸品といえるでしょう。飾らないナチュラルさと、少し手が加わったアイデア、というモノがジャパニーズモダンと呼ばれるプロダクトの共通している部分のようにも感じます。
もちろんデザインだけではなく、ハイバックの背もたれにもたれかかれば気持ち良く座っていただけることも保証致します。渡辺力が作り出した素朴さと、こだわりのポイントを感じながら是非座ってゆっくりとした時間を過ごして頂ければと思います。希少な1脚となりますので、お早めのお問合せをお願い致します。